インドの仏教では、聖人の遺骨を納めたストゥーパを崇拝していましたが、
だんだんストゥーパ崇拝だけでは満足できなくなりました。
開祖であるブッタ(釈迦)を理想人物として崇拝したいと願うようになりました。
ここから仏像の誕生の肝心なところです。
弟子たちは、ブッタ(釈迦)の人格を通して、その説かれた「法」(ダルマ)を
信奉していたので、釈迦在世のときに、すでに釈迦の身を、通常人の
身体とは異なった、それを超えたものと見なしました。
釈迦の身体には、普通の人々とは異なった、すぐれた特徴があるに違いない
と考えました。
その思想が発展して、やがて仏には三十二相と八十種好とかいうすぐれた
特徴があると考えだすようになりました。
こういう見解に助けられて、ついに仏像が造られるに至りました。
仏像が創始されたのは、一世紀末ごろガンダーラにおいてで、また中インド
のマトゥラーでも始まりました。
どちらが先であったかは、両見解があり学会でも一定していません。
-つづくー
【今日の万葉集】
ことだま やそ ちまた ゆうけと うらまさ の いもあいよ
言霊の 八十の衢に夕占問ふ 占正に告る 妹相寄らむと
柿本人麻呂歌集
<一首の意>
言霊のはたらく 多くの道の行き合う辻で 夕占(ゆうけ)をした
すると まさしく占に出た
あの娘は私になびき寄るだろうと
※言霊とは言葉に宿っている不思議な力のこと。万葉人は目に見えない
力を信じてきました。
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