メールマガジン(一部抜粋)③
●ノルウェーの連続テロ
22日、ノルウェーで連続テロ事件が発生、死者は90人を超えるようです。
正直、ノルウェーでテロと聞いた時、すぐに信じることができませんでした。私の勉強不足を露呈するようで恥ずかしいのですが、私はノルウェーや他の北欧諸国は、テロなどとは無関係だと思っていました。証券会社に勤務していた頃、ノルウェーの公社の債権を良く販売していましたので、北欧諸国は金融も安定し、社会保障も日本とは比べ物にならない、非常に暮らしやすい国をイメージしていたからです。実際、スウェーデンの社会保障システムは手厚く、日本が今後参考にすべき点も多いものだと思います。
欧州は域内移動の自由が定められており、暮らしやすい国を求める人の往来が盛んですが、北欧も金融危機の影響を受け、景気低迷で失業者が増えるにつれ移民排斥の主張が目立つようになったようです。スウェーデンやフィンランドでも極右政党が選挙では躍進している現状で、極右の意見が浸透しやすい環境になっています。そんな中での若者のテロ実行。はっきりとはされていませんが極右組織の関与が疑われています。
今回のテロはいわゆるイスラム過激派とは違う、ある意味私たち日本人が知る新しいテロだと思います。私たち日本人にとって、宗教の違いからくるテロというのは遠い海の向こうのことだと考えていた人は多いのではないかと思いますが(私もそうです)今回のノルウェーでのテロで主張しようとした問題の根幹は、日本国内でも十分に起こりうる問題ではないかと思うのです。イスラム教徒追い出しを唱えた犯人の意図の中には宗教的問題もあると思いますが、経済的な要因も必ず存在していると私は思います。日本の経済格差は拡大しており、世代間での格差も拡大の一途。無駄の削減なき復興増税や、それに便乗した恒久増税。稼働しない政府。海外にばかり目を向ける企業。中国人誘致ばかり考える観光。今の若者に、明るい日本の未来が見えている人はいないのではないでしょうか?
インターネット経由で武器の取得も容易になっている傾向にあります。この日本にも、このノルウェーのテロ犯のような、暴力を使って今の日本を変えようとする人間が、現れかねないのではないだろうかと、とても不安になりました。