メールマガジン(一部抜粋)②
○ユーロ不安とジャクソンホール
9日のニューヨーク外為市場でユーロは一時105円30銭と、10年2か月ぶりの最安値を付けました。ECBのシュタルク専務理事が突然の辞任、ユーロ圏の国債購入をめぐる意見対立も表面化しました。5日にはギリシャやイタリアの国債利回りが上昇し、銀行の損失拡大が警戒され、STOXX欧州600銀行株指数が年初来安値を更新。LIBOR3カ月物は0.33%台後半と昨年8月以来の水準へ上昇、7日には仏銀行は米MMFからの短期資金調達が減少しているとの見方の広がりに、仏BNPパリバは「欧州銀行は8月に米MMFからの調達は減ったが、パリバは他の手段で調達できている」と訴えました。一言で言えば「ユーロ圏はガタガタである」という以外にはないような状態です。
一方、米国はと言えば8月下旬のジャクソンホール以降のバーナンキFRB議長の発言からQE3の可能性は低いとみられているようです。世界経済への影響が大きすぎると、再度の米ドルばらまきに対しては海外も反発しており、その「副作用」の大きさを警告する声が多いのが現状です。しかしながら、QE3以外の具体策となると景気底上げには力不足との意見が多いのも事実です。オバマ大統領も共和党との調整打開のメドが立たず、思うように財政刺激策を打てる環境にはありません。まさに「どん詰まり」とでも表現できましょうか。
ジャクソンホールと言う地名の「ホール」とは建物の「Hall」ではなく穴という意味の「Hole」(私も最近まで知らなかった)ですが、米国も欧州も、暗く深い「穴」に落ち込んでしまわないよう、何とか立ち直ってほしいものです。