ご無沙汰しております、万年研究員です。

すっかり更新を忘れて毎日過ごしていたら2023年になっていました。あけましておめでとうございました。

 

さて、仕事関連でのその後をチラッと書いておこうかなと思います。

移住前に運よくジョブハンティングできた件は古い記事に載せました。

 

[昇進の話とちょっとアレな上司]

仕事を始めて3週間くらいした頃、月例の1 on 1ミーティングでディレクターが「あなたを昇進させたいのでCクラスにrecommendationを出した。まだ来てから1ヶ月も経っていないから難しいかもしれないけど、遅くても半年か一年以内には必ず昇進させる。」と言い出してびっくりしました。

私としてはスキルを買ってもらえてとても嬉しいけど、他のメンバーが不快な思いをしませんか、と訊くと、ディレクターもそこは懸案事項だったようで様子を見ながら行こうということになりました。

案の定、その話をディレクターから聞いたらしい私の直属の上司であるリードが真っ先に「お前にはまだ早い!」と騒ぎ始めて、あーなるほど一番近距離に懸案事項(人間)がまず一人おるな、と察知しました。この上司は私と同じポジションで採用された後に2年近く経ってから昇進しており、さらにちょっと過剰な競争心の持ち主であることがこの頃には分かっていたので、しばらくは黙々と仕事をこなして当たり障りなく着実に業績を上げておきました。

ディレクターもマネージャーもリードも私の仕事ぶりは買ってくれており、1ヶ月が過ぎる頃には他部署の設計やら試薬調整の監督やらいろいろ任されるようになりました。

リードは休暇に行くからという理由で実験を全部私にやれといって秋のよくわからない長期休暇とサンクスギビングとクリスマスを謳歌していました。すごくどうでも良いプライベート画像とか送られてきて、いやいらんし、と眉を顰めておりました。

 

業績を上げるにつれて直属上司の足の引っ張り方が尋常でなくなったため、他のメンバーからそれとなく情報を集めたのち、ディレクターに、実は上司のリードがこういう状況で業務に支障が出てきてますけど大丈夫ですか、と諸々の問題点を証拠物件を携えて相談に上がりました。

この時点で仕事を始めてから半年くらいでした。

リードはディレクターには常日頃良い子として接しており私も何食わぬ顔でいたので、ディレクターは若干驚いたようでしたが、リードが過去に数々の問題を起こしていたことを認めた上で、「ちょうど良いし昇進を理由にマネージャーのチームに組み込む。」ということになりました。

 

次なる懸案事項は、昇進前の年次評価(この頃は半年ごと)でした。

私にとっては初の年次評価であり、また直属上司のリードにとっても初の評価作業でした。

ディレクターは今までのリードの行動から評価に変なスコアをつける可能性があると考えたらしく、初回の作業であることを口実に評価作業のうち文章のところはべったりと張り付いていたそうです。しかし、最後の数字で評価をつけるところはリードのみにアサインされていたため、文章の上では素晴らしい評価なのにスコアが全部平均という何とも珍妙な年次評価が出来上がっていました。

 

最終的にどういうカラクリがあったのかは知らないのですが、結局私は無事に入社9ヶ月で昇進し、マネージャーのほほんとした平和なチームに異動になりました。

おそらく、ディレクターとマネージャーが相当頑張ったのだとは思います。

リードはこの頃にはもう出退社の挨拶以外はコンタクトしないようにしており、ディレクターの計らいでリードと私の1 on 1は繁忙期ということにして全てキャンセルされていたので、内心どう思っていたかは全く知りません。

気に入らないメンバーの試薬をいじったり変な噂を流したり姦計(三国志?)をはかるような人だったので、既存メンバーの情報を総合した上でみっちり対策を組んでシャットアウトしておきました。

 

ちなみに、このリード以外にも、私と同じポジションで私より前からいた人たちもそれなりに気分を害したようで、一人は退職しました。

その人が退職するときにめっちゃ嫌味を言われましたが、ここぞとばかりに日本人的ヘラヘラ顔をしておきました(私も今まで英語の発音をからかわれたりしたので良くは思っていなかった)。

元気の良い人が多いチームですが、2022年の夏頃までにいた元気の良い人は高確率で競争心が激しかったです。それと、根拠のない自信とヒマラヤみたいな自己評価の高さもなかなかのものでした。平均的な日本人と足して2で割ったらちょうど良いのになーと思いました。

 

そんなこんなで、最近は普通のラボ生活に加えてかなりの割合がマネジメントやトレーニングに占められるようになってきました。

それでもほぼきっちり8時16時におさめるように効率を上げています。

 

[景気後退と弊社のレイオフ]

2022年春先くらいからそろそろ景気後退入るかなという予想が方々で出ていました。

同じエリアのツイッターやらメタやらバイオテックやらメガファーマやら、いろんなところでレイオフの発表があったので、私も煽りを食うかなと思いつつCVをこっそりブラッシュアップしていました。

秋のとある月曜日、早朝にHRのVPから社内の全体メールで「朝イチで全社員参加必須のミーティングがありますので、現地かリモートの人はズームに接続してください」と送られてきました。

これは絶対レイオフだ!と若干ワクワクしながら(何故)大ホールに向かいました。

この事件のしばらく前にホロウィッツの『HARD THINGS』を読んでいたせいかもしれません。

それと、この前の週にCEOがいつもとは違う険しい顔で部屋に出入りしていたのを見かけたのも理由です(普段はちょっぴりギークぽくて腰の低い真面目な青年です)。

 

ホールのプロジェクターにはげっそりした様子のCEOが映し出され、現在の収支予測や会社の状況を説明してくれたあと、「この一年の急激な拡大でバランスを崩してしまい、これから会社を運営していくために20%の人員削減が必要という計算に至りました。あなた方のスキルでも何でもなく、私自身の落ち度です。」と心底すまなさそうな雰囲気で謝っていました。

zoomプレゼンターがHRのVPに切り替わり、こちらもげっそりした様子で、「今から1時間半の間に該当者にはレイオフのメールが送られ、IDがディアクティベートされます。該当しない人には追ってメールします。」と説明していました。

この場所でこの時一番辛かったのは、CEOとHRのVPだったと思います。気の毒。特にCEOはまだ結構若いですしこれが会社作って十何年してから初のレイオフということで、むしろ顔を上げて仕切り直しなさいなと応援したい気持ちでした。

同僚と階下に下りながら、CV書かないとかもねーハハハ、とか笑いながら、万一に備えてサンプルがちゃんと整理されているか確認に入りました。

 

結局、私の部署は会社の中枢部門の一つで稼働が落ちると致命的な部署だったため、40余人中クビが飛んだのはたった4人でした。

私も普通に残留しました。

他の噂ずきな同僚が、誰がクビになったのか吹聴して回っていました(やめてほしいこういうの不愉快だから)。

いなくなった4人は、半年前に着任したけど全然マネジメントしてなかった新しいマネージャー・半年前に着任して7割方の実験作業でミスするか試薬ボトルごと床にぶちまけてたアシスタント・1ヶ月前に着任したけどラボに一回も来なかったアソシエイト・2年間仕事する時間よりもオフィスで雑談する時間と休暇の時間が長かった同僚サイエンティスト、でした。

何で今まで放って置いたのかそっちの方が謎でした。

特に同僚の方は遅刻して全社ミーティングにすら出ていなかったため、ID動かないの何で、などと言っていて、この人はもういろいろ自省すべきでないかと思いました。

 

他の部門の方がレイオフの数は多かったのですが、既存のサービスや製品に必須ではない研究開発部門のスタッフや、福利厚生や人事の余剰だったらしいスタッフ、その他うちの部署と同じようにそもそも問題があったらしい人々がまとめてレイオフされていきました。

逆に、生産に直結する部門やサイエンスの根幹部門、販売に必須なマーケティング部門やカスタマーサービス部門はほぼ温存となりました。

企業運営については私はど素人ですが、ロジックとしては通っているなと思いました。

 

翌日と金曜日にもう一度全社員向けのミーティングが設けられ、今後の立て直し計画とレイオフされた人々へのサポートについての説明がありました。残留する人たちの心理面もきちんと考慮しているのだなと感心しながら聞いていました。

CEOが「最悪の場合でもM&Aだから、みんなは心配しないでくださいね」というので、いつも以上に健気すぎて余計にみんなの同情を買って人気ポイントは爆上がりしていました。

 

あれから数ヶ月が経ったのですが、衝撃的なことに人員が減ったにもかかわらず生産量と売上げが一気に上がりました。

みんなお尻に火がついたんでしょうか、レイオフは大変でしたが逆に良い発破になったようです。

レイオフされて行った人たちも、スキル面で問題の無かった人達は大体次の行き先を1ヶ月以内には決めていました。

今も無職のままの人もいるにはいます。

 

これからまた第二波第三波が来ないとも限りませんから、常日頃CVは見直して良さそうなリクルーターからのメールには愛想よくしておき、レイオフより前に他社にポジションアップで転職して行った優秀な元同僚たちとはいつも情報交換を続けています。

持つべきはスキルだけでなく情報と人脈であることは、多分どこに行っても一緒なんでしょうね。スキル比重はだいぶ日本より高いですけど。

 

 

[ごく最近]

経費削減でランチ上限がちょっと安くなったり(元々大盛りすぎ)、年次評価が年に一回になったり(そもそも半年に一回とかの方がおかしかった)、建て直し計画は着々と実行されて、実務もより生産性の高いスタイルに遷移しつつあります。

去年のレイオフ直前・採用凍結直前に着任した人たちがとても真面目で仕事に責任を持ってくれる人たちだったのも、不幸中の幸いでした。

需要はまだこれから相当伸びる分野だと思うので、景気の波をなんとか乗り越えて育ってほしいものです。

がんばれ、弊社。

 

日本から電話して契約したこの物件に住んで1年、全体的には一人暮らしならそんなに困らないかなというところです。

ただし、日本の治安や清掃の標準レベルからすると、普通の日本人なら引っ越すのではないかなと思う点がそれなりにあります。

 

アパートのスペックは、

  • 冷戦の時代に建てられている
  • ベイエリアでは一番家賃が安い部類
  • 住民の大半は有色人種(6-7割はスペイン語ネイティブ)だがそのうちアジア人はほぼいない
  • 7階
  • エレベーターはある
  • セキュリティ(外ドア)はある
  • デリバリーロッカーはある
  • 屋根のついたパーキングはある
  • プールとジムはある
  • ランドリーは共有のみ
  • オーブンや食洗機はついている
  • 動物可物件
  • 旧コムキャスト・Xfinityが繋がってる
  • マネジメントオフィスは月-土の10-17時はいる
  • ベイエリア西側では多分2番目くらいに治安の悪い自治体にある

という感じです。

 

[共有設備のメンテナンスと使用状況] まあまあストレスフルですがどうにもならない事態に陥ることはないのでセーフです。

- エレベーターは数ヶ月に一回、片方が壊れるという事件が起きますが、大抵は数時間で修理されて元通りです。

- セキュリティは、住民が変な風に半開の状態にするため開けっぱなしになっていることがかなりあります。

- デリバリーボックスが導入されているのですが、肝心の配達員がメールルームに配送物を置きっぱなしにするので意味がないことが多いです。コミュニティ総出でAmazonやFedExなど業者に苦情を入れまくっていますが、そもそも人手不足からか配達員にまともな人が少ないため、あまり改善されていません。Whole Foods Marketのデリバリーボックスや、集配所留めを利用した方が安全です。可能な人は職場に配達でも良いかもしれません。

- パーキングは屋根付きゲート付きにしていますが、車の通る方のゲートはともかく人間が通る方のドアの鍵がいつも壊されているので、パーツ泥棒やガソリン泥棒には多分弱いです。ガレージタイプのパーキングの方がいいなと思います。路駐が異常に多い地域なのですが、ほぼ毎晩アラームがなるのでかなりうるさいです。

- ジムがついていますがとっても小さくて、掃除は基本行き届いてません。天気が良いですしほとんど使わずに仕事場の周りをジョギングしています。ヨガや筋トレなんかは家の中で済ませています。

- プールは住民と、禁止されているんですが住民以外の人が使っていて、あまりマナーが良くないので暖かい時期はずっと苦情が出ています。10代くらいの子供たちがパーティーをしていた時は真夜中まで騒音が続いていて、最上階に住んでいてもうるさかったので下のフロアの人たちは発狂寸前だったのではないかと思います。

- ランドリーは洗濯機7台・乾燥機10台がありますが、洗濯機は大体2-3台がいつも壊れていて、修理されてもまた壊れます。洗濯機そのものはよくあるドラム型なので、洗濯機のせいというより、住民の使い方の方に問題(オーバーロード等)があるような気がします。早朝に起きて使えば誰もいないので、個人的には今のところ特に困っていません。

 

[キッチン周りの設備] 古いですが機能的にそこまで問題ないので満足です。

- 食洗機は普通の古い白いものですが、しっかり洗えています。

- 電子レンジは出力が最初から1000wあるのでさっさと温められて便利です。

- キッチンのオーブンはよくあるターキーも焼ける巨大なものなので、たまにパンを焼いたりするときに重宝しています。

- 外につながっている換気扇がバスルームにしかないので、カレーやスパイスの強いものを調理したときは換気が大変なため匂いの強いものの調理はやめました。

 

[ペット関連] 

- 動物可で、猫は室内飼育のみなので外で見かけることはありませんが、犬は外のドッグランを含めてたくさん見かけます。一応、契約で禁止されている犬種(ミックス含む)があるのですが、守られていないので普通にピットブルもアラスカンマラミュートも秋田犬もいます。今のところトレーニングをしっかりされた子達しかいないので、皆行儀が良いです。人間の方が行儀が微妙で、散歩時の糞を置きっぱなしにするオーナーがちらほらいます。

- ワクチン・マイクロチップ・保険・健康診断の義務があります。が、マネージャーさん曰く守らないオーナーが多いそうです。

 

[インターネット契約] 悪名高いコムキャスト系との戦いが再びです。

- Xfinityと名称を変えておりますが、いわゆるコムキャストです。アパート自体が契約しているということで一択でした。実際には交渉次第で変えられるのかもしれませんが、まだ挑戦していません。

- 1年の間に3回ほどエリア丸ごと接続がダウンした事件がありました。

- コムキャスト毎度お馴染みなのですが、最初の一年だけ安くて、翌年から値段が上がります。私は一番安いタイプを選んで契約時$20で、今年から$53でした。

 

[マネジメントオフィス] 管理会社の人たちが交代で来ています。

- 担当さんによってサービスのレベルの差がかなりあります。メインのマネージャーさんはあまりやる気がなくてサービスを依頼してもあまり返事が来ないそうです。サブマネージャーで近隣の高級アパートをメインで担当している別のマネージャーさんはとてもしっかりしていて、電話対応もメール対応もとても早く、人当たりも良いです。サブマネージャーさんは私が物件選びをしていた当時のマネージャーさんでした。

- 掃除は専門のスタッフさんが頑張っていますが、何しろ住民の散らかし具合とホームレスその他のゴミ荒らしがすごいので太刀打ちできていない感があります。

 

[住民と周辺住民その他の民度] これが一番厄介です。

- 去年入居した時点で、まず近隣で銃撃がほぼ毎週ありました。数ブロック離れているものから、通りのすぐ向かいで銃で武装した強盗があったものまで様々です。

- 銃撃の音以外にもこのエリアで禁止されている花火を普通に使う住民がいるので区別がつかなかったりします。

- 配達物の盗難・車両へのいたずら・車上荒らしは日常茶飯事なので、防衛ありきです。ペットフードを盗まれた住人までいて、生活が苦しい住民が盗んでいるのか食べ物に困りすぎてペットフードを食べている泥棒がいるのか理解に苦しみました。

- 4月に自治体からのコロナ絡みの家賃補助が打ち切られて、それ以降少しだけ住民のバランスが変わりました。が、やっぱりマナーの悪い人はちらほらいます。駐車場でパーティーをする人たちは退去させられたようで、車もついでにレッカーされていました。

- 市街地中心部からは離れていますがホームレスは普通にいます。寒くなってくると壊れているセキュリティドアから中に入ってランドリーエリアで寝泊まり充電をしているのも見かけました。私が見かけたのは20代半ばくらいの女性で、気の毒でした。

- スモークフリーの物件なのですが、周りの道路で向かいの病院の人やこっちの住民が普通に喫煙するので窓から煙が入ってきます。また最近になるまで何の匂いなのかわからなかった階下から漂うメルカプトエタノール系の匂いが大麻の匂いだということが判明しました。医療用等が合法化されているらしいですが、高級アパートでは苦情がまずないということで、これもちょっと不安要素です。

- 最上階に住んでいるので上の住民の騒音に悩まされることはないのですが、隣の住民が床に重量物を叩きつけるような音を出していてしばしば階下の住人と口論しているのがうっすら聞こえます。ドアの開け閉めの音自体がうるさい隣人なので、多分そういうのに無頓着な人たちなのでしょう。

- 同じフロアの住人で何があったのか知りませんが、夜中の2時くらいに廊下を裸足で泣きながら歩いている小太りの女性がいて、他の住人が通報した後シェリフに保護されていきました。

- もう引っ越してしまいましたが、また別の隣の住人(重量物の住人とは逆側の隣人)はパートナー間の喧嘩が激しく、夜中に家具を倒すような音や壁を殴りつけるような音がしたあとに「leave me alone! leave me alone...!」という泣き叫ぶ声が聞こえて、寝室で就寝中だった私は耐えかねて隣の部屋のドアの下の隙間から通報しますよというメモを入れました。それから数週間して退去したようでした。ほんまどうでもええけどお前がget outta hereな隣人でした。

- ちなみにですが、極東アジア人はそもそもほとんど住んでいません。引っ越してきてもすぐに出て行くそうです(苦笑)。

- うっかり引っ越してくる私のようなテック勤務の人がいますが、大体すぐにまた引っ越していきます。家族持ちは多分耐えられないと思います。

 

[雑感] できたらパロアルトあたりに引っ越したいんですが、日本の大学に下宿で通学している子どもの仕送りと自分の貯蓄を考えるともうしばらくはケチりたいので今年は見送りました。

- ベイエリアの家賃高騰はものすごいのですが、サンマテオ郡・サンタクララ郡は市街地中心部だと1ベッド2500ドルくらいでも周囲が犯罪歴ありか低クレジットスコアな人だらけのアパートがまだ多数です。ペラペラの1ベッドルームに人間がすし詰め状態で暮らしているとか。1ベッド3000ドルを超えると何とか周りの住民が普通の人たちになって洗濯機が部屋の中についている物件が出てきます。1ベッド4000ドルを超えるとテック企業の普通のカップルが住んでいる感じです。ソロでも出せなくはないけど、もう1-2年はできたら節約したいところです。

- エリアの選び方もかなり重要なようで、私はやらかしたタイプです。勤務地から近いレッドウッドシティというところに住んでいますが、日本人は高級アパートを除いて避けた方が良いと思います。それでも街自体が犯罪多発地帯で民度にも相当問題があるので外出の多い人や子供を学校に通わせる人は選ばない方が賢明です。

- アジア人が安心して住めるのは、フォスターシティ・レッドウッドショア・メンローパーク・パロアルト・マウンテンビュー・サニーヴェール・ロスアルトス・サンタクララ・クパチーノあたりだと思います。それでも大きな道路・高速沿いや道路の舗装が汚かったり建造物が汚かったり路駐が多かったりするエリアはやめましょう。

- マウンテンビュー・サニーヴェール・サンタクララは家賃がそこまで高くなくて治安もひどくないですが、通勤で激混みするので会社や学校から通常時で20分以上かかる人はガソリン代も含めてストレスが溜まりそうです。公共交通機関は暴力事件が多発していますので、とりわけ標的にされやすいアジアンには利用はお勧めしません。

- アジア人が少ないエリアはまあまあ嫌な思いをすることがありますので、家族の事情等で近隣住民と接触しなければいけない方はそういうエリアは避けた方が良いです。

- nicheというサイトがありますので、そこのplace to liveで住民の構成と収入をみて、なるべくアジア人が多めで平均収入が多く住民の学歴が高めのエリアを選ぶことをお勧めします。SpotCrimeも要チェックです。ボストンとバッファローではアジア人の割合は気にしたこともなかったのですが、この界隈だと治安の指標になります。

 

 

こんにちは、万年研究員です。

すっかり間が空いてしまいましたが、元気にやっております。

 

前の更新がちょうど1年前で、それ以降ぼちぼちとイベントがありました。

  • 住居関連:アパートとか治安とか自然災害とか:アパート住民の騒ぎ・アパート住民の出入り・セキュリティ強化・周囲の犯罪傾向・山火事と大雨など。
  • 仕事関連:昇進とか昇給とか:今年の春に昇進しました。
  • 健康管理:健診とか歯列矯正とか予防接種とか運動とか:人間と猫のヘルスケア関連です。
  • 生活支出関連:家賃の値上がりとかインフレとか景気とか:物価上昇がすごいですが景気は悪くなっているのだそうです。
  • 日本の家族とのやりとりツール:送金とか書類のやりとりとか:送金の手数料がちょっと上がって、国際貨物の輸送料も値上がりしました。
  • 車関連:メンテナンス関連です。
備忘録を兼ねて、書けるところから少しずつ書いていこうと思います。

入国から7週間くらい経って、グリーンカードが無事届きました。

遅れたりすることも多いらしいですが、今の状況下でなかなかの善戦ではないでしょうか。

 

入国は6月26日で、90日以内に届かなければ何かがおかしいのでコンタクトしてくださいというのが今の設定です。

そのうち届くとは分かっていつつも、Grean Card Status Checkを時々覗いたりしていました。

このページでチェックに使うレシートナンバーは、ビザを受け取った後に支払ったイミグレーションfeeのレシートメールの下の方にひっそりと記載されています。

入国してすぐから当分はこの状態のままです。

 

 

8月7日に、DHSから以下のようなメールが来ました。

「何かしたわー」という文面が無駄に不安を煽ります。

サインインのボタンは、my USCISで作っておいたアカウントへ繋がります。

 

やっとカード作り始めたよ!という通達でした。

ちなみに、最初のグリーンカードステータスのページでもチェックできます。

 

ここからまた数日して、例の「何かしたわ〜」というメールが来ます(なんでハッキリ書かないのでしょうね)。

サイトに飛びますと、

発送のお知らせでした。この辺りは妙にマメです。

 

週末、仕事から戻るとポストにちょっと厚めの良い封筒(priority mailの)が届いていました。

 

中身は、ようこそパンフレットと、カードが貼られた台紙と、カードを保存するための保護スリーブです。

 

これで逐一「スタンプされたビザがGCの代わりなんです」と説明する日々がやっと終わりました。

 

今後、グリーンカード関連は、他に子どもの再入国許可証取得や、10年後のグリーンカード更新(気が向いたら市民権取得)などの手続きをやっていくと思います。

その辺りはまた逐次記録していきます。

 

仕事の方もぼちぼちと慣れて、今は少しずつ追加の家具を買っては組み立てたりしています。

そろそろIRA用口座の準備なども始めています。

またまとまった話があったらアップデートしていこうと思います。

 

 

 

しばらくぶりです。

先週半ばにやっと車生活を始めて、何とか買い物が普通にできるようになってきました。

ボストンのようにかなり安全で交通網が発達している地域なら車なしでもZipCarだけで良いのですが、私が住んでいるレッドウッドシティはバスが若干怖い雰囲気で、自転車で走るにしても真横を走る車は猛スピード、どうあがいても車がないとダメだということで諦めて車を買いました。

 

[購入時に必要な書類]

一括購入であれば、免許と保険です。保険はこちらでの各州の自賠責に該当する要件を満たしていれば大丈夫です。

ネット見積もりなどで比較して好きなものを選びましょう。

ローン(financing)をする場合には、クレジットスコア・収入証明・アパートの契約書等々の財政証明をする書類が必要になります。何年かアメリカで生活していればこの辺りの書類がきっちり揃いますが、来たばかりの場合は会社の証明が受けられる駐在さん・既に企業に勤めていてリファレンスをもらえる人以外は難しいと思います。

 

[一括購入・ローン・リースについて]

移民あるあるなのですが、クレジットスコアがない(もともとスコアがあっても長くアメリカを離れていると口座の利用歴がほとんどない)のでローンが組めません。リースもビザだと難しいです。

なので、まあまあのポンコツを一括で買います。

(駐在さんたちは会社に相談したら大体ローン組めますので、人事(HR)にまず相談しましょう。貯金があるなら一括が一番お得です。)

 

[購入場所について]

最近はネットだけで車の購入が完結できるようになっています。

中古車のCarMax, Carvana, Vroomを始め、普通のディーラーだとテスラなんかはネットで発注→配送というのができるようです。

アメリカに来る前に中古車をチェックしたければCarMaxが唯一ネットがつながります。

他の二社はファイアウォールで国外からのアクセスが弾かれます(プロキシ経由は除く)。

なお、知り合いづてやご近所で中古を安く売ってもらう・現地の小さめの中古ディーラーに行く・クレイグスリストで戦う、などの手段でさらに安く買うことができるようです。

自分は仕事以外での交渉が面倒くさいのと、車は細かいところまでチェックを入れないと後が大変、DMVに自分で行くのは嫌なのとで、新しい場所では中古大手か正規ディーラーにしか行きません。

本体と必要な装備を選択して、異臭(タバコその他)がしないかどうかを聞いて、あとは「オプションはいらない〜」で終了です。

 

[中古車補償]

修理時に結構かかったりしますので、月額払の中古車補償(certified pre-owned warranty)に入っておきます。

中古車補償はディーラーでなく他の安い会社で調達しておきます。CarMaxのMaxCareは自社サービス以外だと補償が下りなかったりするのと、あと家から遠いのとで今回はナシ。

住み始めて慣れてきて信頼できる中古ショップや板金屋さんなどが見つかれば、そこで情報収集をします。

ちなみに、新車を買うなら正規ディーラーでの距離ごと・年ごとのサービスは加入しておいてもいいかもしれません。

州によっては日本のような車検がなく、ここカリフォルニア州も排気チェック(smog check)のみです。

ご自身で車をいじるタイプでなければ、定期的に信頼できるところでチェックを入れた方が安心といえば安心です。

なお、車検があるニューヨーク州・ナイアガラエリアのスバルのディーラーは、即日で30分から1時間程度でチューニングしてくれます。

フカフカのソファーで巨大なチョコチップクッキーを頬張りながらコーヒーをすすっている間に終わります。

雪が積もる地域だと車の下についた融雪剤をきれいに洗えていないとかなり傷みますので、普段のケアも怠らないようにしましょう。

 

[中古車が高い]

アメリカの中古車は、中古車とは思えないくらい高いです。

3年落ちの中古でも走行距離や状態によっては元の7割くらいのお値段だったりします。

ちなみに7000ドルを切った中古車だと、マニュアル車かリコール未対応か派手目の外装ダメージありか年数・距離が結構いってるかその他事故か水没か等々、微妙な点が多いです。

最近は10000ドルくらいのネット販売中古車の底辺層にトヨタや三菱のEVが出ていますが、沿岸部で40kマイル程度でセグ欠けが一つ二つで済んでいればボチボチ掘り出し物だと思った方がいいです。

内陸に行くともっと安くなります。多分そこらへんにチャージャーもないので家でしか充電できないとかですけど。。

 

[今回の購入]

で、自分の計画ですが、数年は適当な中古に乗ってからそのうち新車でEVでも買おうという感じです。

最初は会社にEVチャージャーがいくつもあるということでリーフのセグ欠けを狙っていたのですが、ある日CarMaxで後ろ姿がとてもかわいいフィアット500を発見し、別にガソリン車が絶対ダメという訳でもあるまいということでお迎えしました。

それが先々週くらいの話で、電話をしてFresnoからSerramonteまで輸送してもらい、最終点検をしてもらいました。

別店舗からの輸送と点検の間に保険の見積もりをして確定しておきます。

自分は元々4年ほど前にWNYにいた頃にプログレッシブに加入していて、今回もそこが安かったのと対応がまあまあなのとで同じ会社にしました。

CarMaxから自宅まで輸送してもらうこともできるのですが、大体日数がかかるのでUberに乗って現地回収しました。

 

CarMaxといえば、これ↓ですよね。もちろん写真を撮ってきました。

気が済むまで写真を撮ったら、高速に乗る前に外さないと吹っ飛びます。マグネットでボンネットにくっついてるだけですので。

 

かわいらしいですが、4シリンダーで元気に走ります。

都市部であまり道幅が広くないベイエリアでもくるくると小回りが効き、とても快適です。

ナイアガラや内陸部のように道幅がこれでもかと広い地域であれば、ピックアップトラックにでも乗りたいところなのですが、まあ旅行に行った時にでも。

 

そういえば、入国して1ヶ月がすぎましたが、肝心のプラスチックのグリーンカードはまだ来ていません。

90日以内ということなので、まだのんびりと待ちます。

 

先週末に入国して、色々と生活のセットアップを進めています。

来週の仕事始めまでは無職なので、そこはかとない不安に苛まれていますが、まあ何とかなるでしょう。

 

今日は渡航にあたっての準備から入国、そしてアパート到着までについて書きます。

 

[渡航前の準備]

・チケットは大体1ヶ月くらい前におさえました。コロナでも便数が減っているなどで意外と席は埋まっています。

・我が家は猫がおり、アメリカが狂犬病清浄国ではないことと、航空会社(UAです)から要求されていたのもあって、今までルーティンで接種していた三種混合に加えて狂犬病予防接種も二回に渡って打っておきました。接種間隔は1ヶ月なので要注意です。

・ペットを連れていく場合は1週間前までに空港の検疫に連絡して予約する必要があります。自分の場合はNACCSというオンラインシステムを使って登録しました。不備があればメールで連絡が来ます。

・国際便搭乗用とアメリカ入国用のコロナPCRの準備。アメリカは割と広範囲なタイプの検査結果を受け付けています。要求項目については、CDCはこんな感じで書いています。

自分は成田空港内のPCRセンターを当日朝の検査で予約しました(高い!3万円!!サンフランシスコのWorksite Labsは95ドルなのに)。
ちなみに、ワクチンを打っていれば、国際線での入国時には相変わらずPCRは搭乗時に必要だそうですが、アメリカに戻って来たときの自己隔離が必要なくなるようです。

 

 

[渡航当日]

・ギリギリまでアパートの片付けをして、当日退去でした。ギリギリ過ぎて駅まで送ってくれる友人が迎えに来てくれたのに10分ほど出発が遅れました。駅から遠い場所に住んでおり、タクシーがまともに走っていない某関東の田舎に住んでいたため、とても助かりました。

・電車内で猫が不安がって鳴きました。お金のある人は空港タクシーを使った方が色々と気にならなくて良いと思います。

・成田空港で子供と合流し、PCRセンターに向かいました。第一ターミナルの場合は三階の中央にあります。鼻咽頭ぬぐいサンプルによる検査を選択しました。ちなみに、アメリカの入国の場合はどっちでも良いようです。9時半の予約でしたが、結果をもらえるのが14時半でした。急ぎの場合は本当に2時間で急いでくれるのかもしれませんが、ルーティンで回していてもqPCRはちょいちょいエラーが出ますので、せめてリトライの時間をとっておいてあげた方が良いと思います。ちなみに、陽性だった場合は電話連絡があり、何も連絡がなければ陰性なので指定された時間に証明書を取りにいくのだそうです。

・待ち時間が5時間もあって長いので、人がほぼいないエリアに行って猫の災害時用ケージを広げて少し休憩させました。トイレを広げてあげましたがトイレはせず、少しちゅーるを舐めたのみでした。

・時間通りに陰性証明書を取りに行き、その足で動物検疫に向かいます。

・動物検疫は同じ中央の2階にあるので、サポートセンターに行って直通電話をかけてもらいます。検疫の方がサポートセンターまで迎えに来てくれます。

・検疫所でワクチン接種証明書の原本を提出して、獣医師の診断を受けて、検疫証明を発行してもらいます。キャリーにはタグがつけられます。

・検疫が終わったら空港宅急便で送っておいたスーツケースを受け取ってチェックインです。チェックインではインキャビンペットのタグが追加で付けられます。ここでは、コロナの陰性証明と、猫の検疫証明を見せました。

・一番恐れていたセキュリティですが、過去のいろんなブログに書かれていたような「猫をキャリーから出して抱っこして検査ゲートを通る」ということは全くなく、キャリーに入れたまま検査ゲートを通って、出たところでキャリーを色々チェックするだけでした。猫の行動を考えたら、知らない場所でキャリーから出してパニックになって逃げ出したら、あんな広い場所で捕まえるのは難しいですからね。。少なくとも今回、成田の第一ターミナルのセキュリティでは、猫はキャリーに入れたままで大丈夫でした。

・フライト待ちは暇でした。コロナ下でもいくつかのショップは開いていました。あの絶妙に間違えた雰囲気の「アキハバラ」なる電化製品系のお土産ショップも元気に営業していました。

・サンフランシスコ行きのUAのゲートには日本人はほぼいませんでした。

・機内では、基本的に猫は静かにしていましたが、数時間に一回は思い出したようにケージをガリガリしながら鳴いていたのでかわいそうでした。できればもう飛行機に一緒に乗せなければいけない事態にならないように、アメリカでずっと暮らしたいなーと思いました。。

・追い風のおかげで9時間足らずで到着しました。immigrationでは普通に外国人の列に並び、そこでオレンジの封筒・X線のディスク・パスポート・フライトチケット・検疫の書類を渡すと、CBPOがごついプラスチックのケースにパスポートを入れて、オレンジの封筒と一緒にエスコート担当に渡してくれます。そのエスコートさんにくっついて別室に行きます。非移民ビザや観光で別室行きになるのは痛いケースですが、今回は移民なので必須です。

・今日の別室は割と混んでいました。1時間くらいはかかったかなと思います。アパートを契約したので住所の変更を頼んだくらいで、他には特に何もなく待っていただけでした。待っている間、入国で怪しまれた人がずっと隣のCBPOと喋っていたのですが、あまりにも声が大きいので、彼が何の目的で来たのか・どこの国の人なのか・何の職業なのか・甥っ子と姪っ子の年齢と大学などなど、全く知らない人なのにすっかり覚えてしまいました。大変そうでしたが、無事に結婚式に出席できると良いですね。

・待ち時間が予想以上に長かったのでアパートのバーチャルツアーに間に合いませんでした。

・パスポートにスタンプをもらって、雑な印刷の新移民用のフライヤーをもらって、別室の横からバゲッジクレームに出ます。相当時間が掛かったので、我々のスーツケースはカルーセルの横に並べておいてありました。

・スーツケースをカートに乗せて検疫へ向かいます。猫がいます、と言って入国の紙を渡すと、スーツケースをX線に通して猫と人間は反対側で待っているように言われます。

・エサの持ち込みはちゅーる2本とカリカリ(三つ星グルメのクリーム付き)でしたが、それは大丈夫なのだそうです。

・これで晴れて入国と相成りました。しばらくすると、こちらの自宅にプラスチックのグリーンカードが送られてくるはずです。それまでは、この雑にスタンプされたビザが仮のグリーンカードの役割を果たします。

[アパートまでの移動]

久しぶりのレンタカーです。

ピックアップトラックを予約していましたが、そんなに大荷物でもないことに気づいて、ハーツで「もう少し小さいので良いや、取り回し難しくて駐車怖いから」というとインフィニティのハッチバックに取り替えてくれました。

ハイウェイに出ると、まあみなさん飛ばすこと飛ばすこと、どう見ても70mphは出ていました。なるべく右側を、通行の妨げにならないレベルでちんたら走りました。

アパートに到着して、マネージャーさんにご挨拶しました。zoom出られなくてごめんなさいねと言いつつ、鍵をいただいて、部屋へ案内してもらって、ブラインドや家電・水回りのワークをチェックしてもらって、無事に入居しました。

ちなみに、翌日いきなりパーキングのゲートが壊れて路駐しました(苦笑)。

 

 

現在は、資金がカツカツ+新移民でアメリカの口座に入金履歴がほぼなくてローンが組めずに車が買えない状況と戦っています。

オファーレターとアメリカの免許があるから何とかなるかなと思ったら何とかなりませんでした。

安くても良いのでコンスタントにアメリカの銀行に入金があることが重要だったようです。

幸い、職場は自転車でも行ける距離なので、最初の2ヶ月分くらいのサラリーが入るまでは自転車で通勤して、その後に中古を一括で買おうかなと思っています。

アメリカは中古車でもあまり値段が下がりません。勇者はクレイグスリスト等で買うらしいですが、自分は詐欺とバトルするくらいならチャリ通を選びます。

 

今回は渡航と子供の塾代で車代がなくなりましたが、最悪の事態を見越して徒歩か自転車でもいける距離を選んだのは当たりでした。

日本の予備校は高いです。普通に払っていたら、日本なら新車が買える金額が半年足らずで吹っ飛びます。

ちなみに大学の授業料も年々上がっています。教育の質が上がっているかどうかは。。。担当教員次第です。

 

 

次は車を買えたあたりでまた何か記事を書こうと思います。

仕事のオファーを受諾した後にアパート探しを始めました。

全米でも家賃が高いことで有名な地域なので、職場からの距離と治安と家賃のバランスを取るのに難儀しましたが、何とかすぐに決めることができました。

ここでは、検索に使ったツールと、アパート探しの進め方について書きます。

 

[物件検索]

代表的なものは以下かなと思います。

Apartments.com

賃貸。割と安全な物件が多いイメージ。

Apartment Guide

賃貸。廉価な物件も多く見つかる。

Zillow

賃貸と売買の両方。賃貸の物件数はそんなにない気がする。

 

慣れた人はクレイグスリストで探したりもしますが、詐欺が結構多いのでお勧めはしません。

 

[見つけた物件に問い合わせもしくはアプライする]

検索サイトからでも良いですし、アパートのleasing officeに直接メールや電話をしても良いと思います。

大体は電話が来るので、日本の夜中のすごい時間に起きる準備をしておいた方が良いです。

希望する設備条件を伝えて、遠隔なのでZoomやFaceTimeなどで内覧をして物件が大丈夫そうであれば、こちらの収入・オファーレター内容・SSN(持っていれば)を伝えて審査してもらいます。

 

まあまあ安全度の高い物件では、一定以上のクレジットスコアと家賃の3倍以上の月収があることが必要条件になります。

月収が足りない場合はguarantee、要は保証人を求められます。

一般にSSNがないとクレジットスコアが分からないので、SSNを取るまではちょっと怖い物件やシェアハウス・ルーム、Airbnbなどしか選択肢がなかったりします。

経済的に余裕のある方はどこかの日系業者に仲介を頼むのも一つの手だと思います。

 

 

最後にIDや保険の手続き等をして、契約料金を支払っておしまいです。

最近はほとんどDocuSignでの契約締結になりましたね。

今回はジョブハンティングから賃貸契約まで全てでDocuSignが登場しました。

 

 

[その他細々した点]

・しばらくホテルやAirbnbでも良いのであれば、現地で実際に見せてもらってから契約するに越したことはないです。

 特に地域や建物によっては水圧がとても低かったりして、シャワー大好きな人は辛い思いをすることになります。

 また、共有部分の床やリサイクルセンターの状態を見ることができるので、そこからどんな住人が住んでいるか推測することができます。

 階段の床に注射器や吸引器が落ちていたら完全にアウトですが、家賃は間違いなく安いですね。

 

・SSNが来るまでは本当に何も契約できません。ネットも車もアパートも全部ダメです。

 アパートはサブリースを狙うという手もあります。

 何年も前の話ですが、初めてアメリカに行ってSSNが来るまではサブリースの物件に1ヶ月ほど住んでいました。

 

・何年も前に私が初めて渡米した時はたまたま日本人研究者の情報交換掲示板にサブリースが出ていてラッキーでした。

 その後も本住まいは入れ違いで他の大学に移る同僚から物件を家具ごと引き継いで、この時も物件探しをせずに済みました。

 本気でアパートと車を一から探さなければいけなくなったのは、アメリカで暮らし始めてから3年近く経過してからでした。

 

 

今日はアメリカの運転免許を、たまたま、それもコロナのおかげで更新できた件について書きます。

 

私は以前日本に戻る前にニューヨーク州のとある田舎に住んでおり、その免許は昨年切れておりました。

しかし、NYS DMVからは「更新しろよ!切れてから2年は更新できるんだ!」というメールがしつこく来続けていました。

一般に、ビザで来ている人はビザが切れたら更新できないと言われていて、去年までは戻れるかどうかも分からなかったので放置していました。

今回、移住ビザも通った事だし、何とかできるかなと重い腰を上げました。

 

まず、アメリカ国外からも更新できることは知られていますが、vision testをどこかで受けてアップロードしなければならず、それが日本では2万円くらいします。

ところが、今回はコロナのおかげでステキな例外条項が設けられていました。

つまり、渡航した後にそこら辺でビジョンテストを受けてから送れば良いわけです。

とはいえ、私が働く州は他の州なので、その前にそっちの州の免許に切り替える時にDMVでビジョンテストを受けてもう要らなくなりますが。

 

コロナのおかげで期限切れ免許に延長が設けられるなどの措置がいろんな州で行われているようですが、ニューヨーク州はこんな表示が出ています。

DMVは車で行けるあちこちの場所にあるので不便した記憶はないですが、ワクチン接種が進んでいるアメリカとはいえ今でもまだフル稼働というわけではないでしょうし、まだ外に出にくい人も多いでしょうから、こういう措置があると助かると思います。

そしてとてもたまたまですが、移住することになった私も助かりました。

 

まず住所がニューヨーク州内でないとどうしようもないので、知人に住所をお借りして住所変更をしました。

そのあとはポチポチと情報を入力して、カードで払うだけです。

最初、カードがはねられてしまったのですが、二日くらいしてやり直したら普通に支払いできました。

ビザ情報は最後まで聞かれず。。それで良いのかどうか心配ですが。

 

そんなこんなで、無事に暫定免許を手にしました。

プラスチックのものは知人宅に行くはずですので、知人のところに届いたものを転送してもらうか、もしくはUSPSの転送スケジュールが合えば新居に届くはずです。

 

 

[番外編・日本の更新特例による免許更新と念のための国際免許取得]

紙ぺらの免許だけで新しい州で大丈夫かどうか自信がないので国外運転免許証も取りに行きました。

ついでに、もう使うかどうかも分かりませんが、日本の免許も更新してきました。

海外に長く行くなどの事情のある人は、更新の特例で期間外でも免許を更新することができます。

 

私の住民票がある自治体は数年前に試験場の建物がとてもきれいになったのですが、ちょっと動線がわかりづらいです。

そして、自動申請書作成機が更新特例を受け付るまでに3回も突っぱねてくるので、分からない人はまたあの長蛇の列に並び直したりするんだと思います。

高校時代からずっとこの試験場にお世話になっていますが、最近は事務担当に怖い人が減りましたね。

うちの自治体は珍走団の繁殖地で有名だったんですけど、生息数が少なくなったのでしょうか。

 

数年前の帰国時は失効後の特別再交付で緑、その後青免許更新で、それらの長い講義担当は面白い教官が担当だったのですが、優良になると短いせいか淡々とした方が担当されていました。

ここにはいつも1−2名の名物担当がおられ、噺家もびっくりするような楽しい講義で長時間でも眠くならないです。

警察署や優良講習ではお話を聞けないのが残念です。

 

それにしても、日本はいちいち警察署か試験場に行かないといけませんし、海外からでは更新できずに一時帰国しなければならないので本当に面倒くさいです。

他の国のは、運転免許が生涯有効だったり自国の大使館で更新できたりオンライン更新できたりするんですけど、なんで日本だけいまだにこうなんですかね。

ガッツリ密でしたので、普通にクラスターとか起きそうだなあと思いました。

 

 

次なる懸案事項は、日本のアパートの家具やら電化製品の譲渡と、向こうに行ってからの車と車の保険です。

日本に戻ってくる時にクレイグスリストで色々売った時はどんどん売れましたが、日本ではどうですかね。

 

 

 

[6/12/2021:企業情報チェックに関して少し情報を付け足しました]

 

万年研究員です。

先ほど、もらった正式オファーレターに電子署名をして送り返しました。

とても楽しいメンバーばかりで、さっそくお祝いのメッセージをいただいて嬉しい限りです。

 

今日は日本からのジョブハンティングでアメリカの現地職オファーをもらうまでの経緯を書いてみます。

他業種の職探しでお役に立つパーツがあれば良いのですが。

 

 

応募を始めたのは4月の大使館面接でapprovedをいただいたあとで、その週末にCVを今っぽく手直ししてLinkedinやHERC、Nature Jobsなどで見かけたポジションにざっと10個くらい応募しました。

あまり反応が良くなかったので、ゴールデンウィーク中にCVを元のスッキリした見た目(今流行りのガッツリとデザインされてるものではなく、ほぼ字のみで構成された自分の経歴とスキル情報とナラティブしか書いていないもの。字だけで10ページ以上ある。)に戻してまた20個くらい応募しました。

ここで4社くらいから「電話しましょう」というメールが来ました。

 

そのうちの2社がZoom面接になり、一つは5月下旬に3時間ほどの面接、もう一つは6月上旬に合計5時間の面接がアサインされました。

先に面接になった方は、製品やサービスをよく知っていて一番行きたい企業だったので、ここで決まったらオファーを受けようと思いました。

 

一般的に面接が決まってもオファーに至る率はあまり高くないと聞いていたので、その間にも適当に10個ほど応募しました。

ここまでで大体6社くらいは電話したと思います。

 

通勤電車に乗っている間と土日でダッシュでプレゼンを仕上げ、当日は日本時間の明け方からZoomでした。

1時間の研究プレゼンの後でVPとマネージャー、チームのメンバーとそれぞれ30分くらいチャットしました。

面接というよりは研究や仕事・生活に関する雑談で、楽しかったです。

自分はマネージャーの昔の研究を知っていたので、そのあたりでも話が盛り上がりました。

 

1週間くらいで全員のフィードバックを取りまとめて結果送ります、ということでしたが、実際は2日後に雇用条件を含む仮オファーがあり、最終条件交渉の電話をして、翌日に正式な書面をいただきました。

面接の直後に他のポジションとの比較を色々していて、既に行く気満々だったので、すぐに電子署名をして送り返しました。

 

この企業とのやり取りは、

5/5 Application:カバーレターとcvをサブミット。

5/6 Response:電話のアポ取り。

5/8 1st phone screening (w/ HR):cvを確認する感じ。ここでいきなり希望給与を聞かれ、逆にいくらにしたらその街で生活安定しそうかを聞いた。準備しておけばよかった。

5/14 2nd phone screening (w/ manager):お互いに同じ分野出身の研究者。これまでの研究の話をみっちり。

5/21 DocuSign:守秘義務契約。

5/24 Zoom:VPと喋った後にプレゼン、またVPと会話、マネージャと会話、メンバーと会話。

5/26 Pre-offer:向こうからの雇用条件提示。最初に適当に決めた額を遥かに超えていた上に色々な福利厚生がてんこ盛り。ここでリファレンスの連絡先を聞かれた。CVに書いてあったけど再度細かく書いて連絡。

5/27 3rd phone call (w/HR):開始日だけコロナの検疫があるので1週間くらいかかっちゃうけど良いかとお願いし快諾いただいた。

5/28 Official offer:とても長ーいオファーレターと、選べる保険の詳細条件が送られてきた。

5/28 Accepted offer:真面目に肉筆署名をスキャンしてPDFに書き入れ、セキュアして返送。

という流れでした。

 

最初に現地職を探し始めたのが4月26日なので、一ヶ月と3日で最終オファーまでこぎつけたことになります。

移住前で現地に住所がない割には、なかなか頑張ったと思います。

 

 

以下、海外からのジョブハンティングにあたって使ったツールや重要だったと思われる点について記録しておきます。

 

[ツール]

- LinkedinとGlassdoor

リンクトインは私の分野では企業探しによく使われます。ほぼ毎日何かの募集が出て、その日のうちにどんどん応募が入る様です。

グラスドアは、企業の情報やレビューを調べるのに使いました。そこに勤めている/いた人のレビューが良いものも悪いものも書かれているのでかなり参考になります。

他にアメリカで職探しに使われるものとしては、一般にはIndeedぐらいでしょうか。研究分野ですとHERCや色々な研究雑誌のジョブボードもあります。

 

- PitchBookとCrunchBase

ターゲットがスタートアップ(ベンチャー)だった場合は資金調達情報が外側からでは分かりづらいので、この辺りのデータベースを活用します。

投資ラウンドや額面をみて、この先どうなりそうかを予測します。ちなみに、IPOが近いかどうかは、インタビュー後半になると割とサクッと教えてくれたりします。

もちろん、その企業の仕事領域をよく調べて社会のニーズも合わせてどう成長しそうかを考えるのは大事な点です。自分の専門分野であればここはしっかり考えましょう。

一方、公開されている企業の場合は、メガファーマ等は株価や企業HPの外部公開ページで色々情報が入りますし、特許・治験などの状況からも自分の所属する部署がどういう方向に進みそうなのかを垣間見ることができます。各業界でニュースまとめサイトみたいなのも乱立しています。この辺りは、インタビューで「差し支えない範囲でいいので聞かせてくれませんか」と聞いた場合にもしっかり答えてくれることが多いです。逆に日本の企業は本当にどこも全然答えてくれませんでしたけど。。

 

- 電話アプリ

アメリカに海外からかけるとちょっとお値段が高くなるので、私はiPlumというアプリを使っています。月額550円で、そもそもは学会出張用に使っていました。

最近コロナで学会が全部オンラインになったため使い道はあまりなかったのですが、ここに来て役に立ちました。facetimeやskype, zoomでいいんじゃないかと思うこともありますが、電話はやはりお手軽でみんな大好きの様です。

 

- CV (or resume)

職業柄、他の人のCVを見る機会がしばしばありまして、最近はずいぶん素敵なアピアランスのCVが増えたのもあり、最初は自分もそれっぽいもので応募していました。ネットでもデザインフォーマットに仕立ててくれるサービスがあります。しかし、結局は採用する側として欲しい情報がしっかり盛り込まれていて読みやすければ、色やらデザインはかなりどうでも良いと思います。実際、字だけのいつものCVにした途端に返事が来る様になりました。

今考えてみると、スキルの横にレベルインジケーターがついていても何が何だかよくわからないですし、それよりは具体的に「どういう仕事をしてきてどのくらいの量をこなしてどういう成果があったか」を具体的に示してくれた方がいいと思いました。

もちろん、変に盛ったりとか嘘とかは絶対にいけません!実際に、CV上の経歴は素晴らしくてプレゼンもまあまあだったという新しくきたスタッフが実は全然実験もデスクワークもできなかったという事件が自分の職場であったので、自分はかなり疑い深くなってしまいました。。

今のあなたが、どういうバックグラウンドを経て、今どういうスキルをもっているのかを、正確に伝えるものにしてくださいね。

 

[重要だった?かもしれない点]

- 希望給与額は考えておいた方がいい

最後の方のラウンドまでに考えたらいいかと思っていたらいきなり聞かれて困りました。よく分からないので生活に困らないくらいかなあ。。と言っていたら、「そしたら平均xxxくらいだからー、後xxくらい付けて希望出しておくね!」という軽〜い感じで話が進みました。日本のアカデミアどころか日本の企業職と比べても桁が違うので、電話の後で狐にでもつままれた様な気持ちになりました。きっと、自分の今の給与額を先方に伝えたら、日本は貧困国認定されたと思います。

なお、最終的に最初の希望額(?)をさらに上回る額面が提示され、他のオプションもモリモリになっていたので、逆にこんな訳わからん外国人にそんなにくれるのかと驚愕した次第です。

 

- 仕事上の実力と、そのポジションへの合致度がものすごく重要

これは日本とはちょっと違う点かもしれないです。日本だとやる気があればとか人がいないからという理由でスキルセットの合わないポジションにいきなりぶち込んだりしますが、アメリカはアカデミアも企業もスキルマッチをめちゃくちゃ重要視していると思います。私はジョブボードに書かれていたスキルを完全にカバーしていたので、とても運が良かったと思います。たまたまでしょうか、そうしたポジションが複数募集でていたのもとても幸運でした。

 

 

こんなところでしょうか。

もし需要があればcvのテンプレなどもアップしますので、コメントをいただければと思います。

 

 

猫も一緒のフライトを押さえ、ちょっとコーヒーを飲みながら休憩です。

友人づてで「行き場所なかったらきてもいいよ」と言ってくださっていた現地の方々にお礼のメールも送らなければ。

次は一年前に切れた運転免許の更新やアパート探しや車です。

色々とお高い地域なので、会社がサインオンをくれていて助かります。。

 

今日、ビザが貼られたパスポートや書類が届きました。

面接から大体一ヶ月はかかりましたが、今の状況とシステムトラブルがあったことを考えると妥当なところでしょうか。

 

Readyのまま日付が変わり続けるため、今週のはじめに進捗どうですかというメールを送ったところ、翌朝に「面接から15日たったら記載のフォームでお問い合わせしてね」のテンプレが貼られたメールが返ってきました。

しかし、がっかりしつつもう一度CEACをチェックしたら何かが進んだ形跡がありました。

 

そうじゃなくてIssueはまだかと思いつつ、夕方にもう一度チェックすると、

 

この日はホッとしてそのままにしていましたが、翌日、翌々日になっても一向に発送される気配はありません。

ジョブハンティングで最終プレゼンが来週に迫っているものがあり、もしオファーをもらえたらすぐに手続きを進めたい企業でもあるため、大使館の方々には申し訳ないですが金曜の朝に「あのー、発送まだですかね」という内容のメールを送りました。

数時間もしないうちに事務的な文体で「発送されたら追跡番号でわかるから。あとビザが手元に来るまで渡航準備進めるんじゃねえ。」という趣旨のお返事が来ました。

まあ、忙しい時に何回もせっつかれたら嫌ですよね。

もしオファーが来たら先方には「ビザは発行されているがshippingがまだ」と説明しようと思いました。

 

ですが、帰りがけに郵便追跡をチェックしてみると、発送になっていました。

そして、今日の午前中にちょっと厚みのあるレターパックが着きました。

 

中にはインストラクションやA-Number・immigration fee支払い情報が書かれた書類、ビザが貼られたパスポート、開けてはならない入国時に渡す謎の封筒が全員分入っています。

 

ビザの情報に間違いがないことをチェックして、$220/人のfeeを払いました。

 

ちなみに、immigrant feeの支払いのページのアドレスは、正しくは↓です。

 

 

さて、次はなんとかオファーを獲得できると良いのですが。

それと並行して、期限は切れたもののまだ更新できるらしいアメリカの免許証の更新に挑んでみます。