美術高校から美術大学へ進学した私ですが、
実は好きなアーティストはそれほど多くありません。

初めての海外旅行はスペインでした。

その数少ない私が好きなアーティストの中の2人、
サルバドール・ダリと、アントニオ・ガウディの生まれ故郷のスペインに行ってみたかったのです。





ガウディがデザインしたグエル公園の有名なトカゲのモザイクの上に被さって写真も撮りましたし、


生で見たサグラダ・ファミリアに感動しました。



ガウディの死後も、サグラダファミリア完成に向けての建設は続いていて、必要な資金の多くは寄付によるものだと聞いていました。
建設に携わる人々の想いによって少しずつ形になっていくという事実も、サグラダ・ファミリアの魅力だと感じていました。

ゆっくりと時間を積み重ねながら、
世代を超えて受け継がれていくこと自体が、
サグラダ・ファミリアの持つ重みなのだと感じていたのです。なのに、、、

「完成まであと200年かかる」

とも言われていたメインタワーが、
先日ついに完成してしまいました。。

完成セレモニーの映像も見ました。


建築の美しさを引き立てるライトアップは、とても綺麗でした。
ただ、派手な花火や音楽、そしてニコちゃんマークのように夜空へ映し出されたガウディの姿…

もちろん、それに感動された方もたくさんいたでしょう。そして、スペインの人にとっては凄いことで、国を挙げて歓喜する一大イベントだったのかも知れません。


ガウディはどう思っただろうか。
嬉しかったかな?
それとも、少し戸惑ったのかしら…


ずっと建設過程を追いかけていたわけではありませんが、私の中にあったサグラダ・ファミリアのイメージは、

静かで、
荘厳で、
時間の重みを感じるもの

でした。
だから、どこか別の作品を見ているような、
実は少し残念な気持ちになってしまいました。

個人的にはほのかな灯りのライトアップくらいにして欲しかったな…と。。


完成しないことも含めて作品、芸術。


最近『未完成』という言葉をよく考える。
完成に向かうその成長過程もまた美しい


偶然か必然か、


先日のいけばな展での中野天心先生の作品タイトルが『未完成』でした。


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余韻、間合。
いけることは生きること。
グッと胸に響くものがありました照れ


先日、偶然出会った

一目惚れのアメリカンビーズを使ったイヤリングは、作家ミキエさんのもの。

お話させていただく機会がありました。


「どんな形にするか、本当に迷って迷って迷って…」


とおっしゃってました。


『未完成』の中の愛と美を感じます。照れ



最近では、もうこの世にいない歌手や俳優がAIによって復活して音楽祭や映画に出演したり、
亡くなった漫画家の名前で新作が発表されたりする時代です。

すごい技術だなぁ、と感心すると同時に

「未完成どころか、こんなの捏造じゃないか笑い泣き

と思ってしまいます…苦笑

もし私がアーティストなら、
自分の意思が届かないところで、
誰かが作ったものを自分の作品として発表されるのは、たぶん嫌だと思います。
そんな形で後世に受け継がれたくないなぁ。。

少し話が逸れてしまいました。

きちんと整理してからブログにアップしようと思っていたけれど、気付けば「旬な話題」から消えてしまいそうなのでこのままアップすることにします。

もちろん、サグラダ・ファミリアの場合は、
多くの人々がガウディの意思を尊重しながら完成を目指してきたのでしょう。

でも私は、未完成のまま時を重ねる姿も含めて、
ガウディの作品に魅力を感じていたのかもしれません。


ただ、ここまで言っておいて何ですが、
実際に私も現地でセレモニーを目の当たりにしていたら、涙しながら感動していたのかも知れません。。笑い泣き

芸術というのは、
見る人、タイミングによって評価が大きく変わるのかも知れません。その見え方は、時代や経験によっても変わるのかも照れ


実際にはまだ工事は続いていて、
全体の完成はもう少し先になるそうですが、
何はともあれ

ガウディ様
この度はメインタワーの完成、
おめでとうございます🍾🎉㊗️

サグラダ・ファミリア、
全てのエリアが完成する頃、
もう一度スペインを訪れたいと思います

そしてその頃の私は、
まだ『未完成』でありたいです。

完成を目指しながら、
少しずつ変化し、
少しずつ成長し続ける。

おばあちゃんの歳になっても余白を楽しめる、
そんな生き方ができたら素敵だなぁ…おねがい