今週より本格的に授業が始まった。これからは、学んだ内容を踏まえつつ、いよいよ学問という理論が実経済(ビジネス)に影響を与えるのかどうかを自分の経営している会社と照らし合わせながら、自分なりに検証していきたい。

ここからが、いよいよこのブログの趣旨でもある学問と実践ビジネスが果たしてシンクロするのかという大命題に突入してくる。

最初の講義は「経営組織論」。

経営組織論について、詳細に記述していくとすべからく読みにくい内容となると思うので、私なりに授業で習った内容を要約しつつ、記載していきたい。

大まかにいうと会社を経営していくにあたり、大企業であれ中小企業であれ、経営者と従業員からなる組織には間違いないということ。

因みに組織の定義は「2人以上の人々の意識的に調整された諸活動・協働」のことをいう。

○組織のミクロ的視点とマクロ的視点

組織にはミクロ的視点とマクロ的視点に分かれる。ミクロ的視点とは’人’を中心に捉え、人から組織を視ていくことをさす。また、マクロ的視点とは、公式的な制度や仕組みの上から組織を捉えていくものである。

⇒これを実会社で見ていく場合、やはり会社(組織)は個々人の集まりによって形成されるものであり、個人が充実して会社生活を送ることができれば、即ち会社のためにもなり、また必然的にそれが消費者の為になるということであろう。一日のうちの長時間過ごす会社(仕事)に不満足であれば、いくら頑張ったところで、限界があると思う。だから、より組織の中で個人がその仕事にやりがいを持ち、人生に満足するかが重要ということではなかろうか。これがミクロ的視点。

また、マクロ的視点からみるとやはり会社の規律であり、会社要綱から組織を運営し、それに基づいて社員の評価を下すことになろう。


○意思決定組織


組織を運営していくにあたり、大切になってくるのが、「意思決定のシステム」である。これには、業務的意思決定、管理的意思決定、戦略的意思決定がある。

サイモンは、「人間の認知には限界があるとの前提に立ち、この認知限界があるゆえに、意思決定は「制約された合理性」のもとでの意思決定となる。この限界を乗り越えるべく、1人ではなく複数の人々によって組織を形成するものである。」としている。


⇒この意思決定システムをみていくと、上記にある業務的意思決定は事務作業等、単純作業を担当するスタッフを指すと思う。また、管理的意思決定となるとその上の中間管理職等グループ管理レベルであろう。そして、戦略的意思決定を下すのが、取締り、役員クラスの役割になると思う。

また、サイモンが言うように組織を形成する上でワンマン企業も多数あるかと思うが、これでは人間の認知の限界がくる為、大きな組織に発展することはありえないということだ。私の会社も設立からこれまで10来程たったが、やはり私個人のワンマン経営といっても過言ではないと思う。したがって、今後はこの組織論に基づき、それぞれの意思決定システムを構築していかなければならないと感じた。

今日の講義の集約として、これまでの古典的な組織形成はあくまで合理的システムに基づいた組織形成(例えるなら軍隊)を目指していたが、これからの組織は「知識創造」が大切になってくる。即ち、意味の開発・知識の創造などより質を重視する組織形成へと変革していっている。そこには、必ず「人」が介在し、またその個々人があらゆる感情、非合理的思考、価値観の相違を前提にしながらも組織としてバランスをとりながら、一つの組織を形成していかなければならないのだ。

これだけ情報化が進み発展が著しい現代において、これからは変革なくして組織の存続はありえない。その意味でも、組織の本質的な理解と人間行動に対する共感と理解が、変革の鍵となっていくのだ。


では。では。この続きは次回の講釈にて。。。


日々是勉強、感謝。





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