こんなバスに乗って、府中市美術館に行ってきた。

 

 

すっかり旅行気分。

 

「春の江戸絵画まつり 江戸絵画お絵かき教室」である。

 

 

府中市美術館恒例の「春の江戸絵画まつり」は今回で20回目だそう。

 

 

今回は「描く」といういうことに着目した展示。

作品展示でも「描き方」の詳しい解説があったりしたが、このドドドーンとした体験コーナーには感動。

 

 

展示でも解説されていた「蘆雪の雀」、「応挙の子犬」などのワークシートと詳しい描き方解説、色鉛筆、ペンなどの用具も!

 

 

私は、伊藤若冲の作品で使われている「筋目描き」に挑戦。

 

 

こんな「水ペン」で描いていく。ゆっくりと筆を運び、ひと呼吸おいてから、ふた筆目の筆を下すそう…。

 

 

「3色ぬり絵」にも挑戦。

アドバイスに沿って、池大雅『離合山水図』の一部を色付けしていく。

 

 

これは楽しい!!

 

恒例のハンコ・コーナー。

 

 

もちろん参加。今年はメッセージカードである。

 

 

そして、こちらも恒例の「探検隊ワークシート」のクイズにも挑戦し、賞品のポストカードもいただく。

 

「おうちで挑戦!屏風絵」

 

 

自由に持ち帰られるとのことで1枚頂いた。さて、何を書こう。

 

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長沢蘆雪 『唐子遊図屛風』(個人蔵)

 ケース無しで「生」の状態で、近くに寄って見学でき、びっくり。

 本作品は展覧会のリーフレットやポスター、入口ホールの写真撮影コーナーにも使われており、私はこの写真の男の子の笑顔に魅力を感じる。

 

 

蓑虫山人 『月下群雁図』(個人蔵)

 細長いスプーンの形を描き、スプーンの柄の先に黒い点で目を描いて、朱色でぴゅっとくちばしを描いて、スプーンの窪んでいるところから足をササっと描いたようなユニークな雁。

 今回、「蓑虫山人」の作品が大変気になった。

 

塩川文麟 『夏夜花火図』(個人蔵)

 今回の大ヒット!黒い画面に鉢が置かれ、そこにたくさんの線香花火が立てられ、燃えている。白い煙と金泥で描かれた光が何とも良い。江戸時代後期~明治時代の作品らしいが、モダンな感じもする。

 

岡島清曠  『金魚図』(個人蔵)

 これもヒット!ふっくらと丸い赤い金魚2匹と、離れたところに黒い金魚。

 

円山応挙 『滝鯉図』(個人蔵)

 2016年山種美術館「円山応挙」展で大変感動した、重要美術品「龍門図」(京都国立博物館蔵)。こちらは3幅で、中幅に激しい滝を垂直に上る鯉、左右幅に静かな水中を泳ぐ鯉が描かれていた。

 本作品は、2幅からなり、静かな水中を泳ぐ鯉と、「龍門図」の中幅のように滝を上る鯉で構成されている。

 

円山応挙、長沢蘆雪、伊藤若冲、与謝蕪村の作品がたくさんあり、うほうほであった。

 

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ここで、ミュージアムカフェ「府中乃森珈琲店」でランチ休憩。

 

なんと、ここでも「お絵かき」である!

 

 

「おとなカフェプレート」

 

 

とうもろこしのピラフ、サラダ、キャロットラペ、本日のひとくちスープ、

自家製BBQソースのトリオ(ミートローフ、ローストポーク、自家製ベーコン)

ボリュームたっぷりである。

…にも関わらず、チーズケーキとコーヒーをお願いしてしまった。

 

 

久々のバスクチーズケーキ!!美味しかった!!

食後に、少し外を歩いた。桜も間もなく終わりか。

 

 

 

 

 

 

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常設展も良かった。

 

吉田ふじを 『河原と橋』(明治35年(1902) 紙、鉛筆、淡彩)

 

吉田博 『御岳、奥の院』(明治期 紙、鉛筆、淡彩)

 

吉田ご夫妻の作品が並べて展示されていた。これは感動。

雰囲気が似ているような気がした。

 

山本鼎 『仏蘭西風景』(大正2年(1913) 紙、コンテ、水彩、他)

 山本鼎の作品は、「憧憬の地 ブルターニュ ―モネ、ゴーガン、黒田清輝らが見た異郷」展でも見学している。

 

浅野竹二 『西洋所々 ローマ 』、『西洋所々 トルコイズミル』

(昭和41年(1966) 紙、木版)

多色刷りの作品。とてもきれいな色だった。