2月の「京都航空便」である。
京都の有名店の和菓子を月に1度、店頭で受け取ることができるもの。
毎月のお楽しみである。
今回はこれ。
今回は、複数のお店から「うぐいす餅」が出品されており、迷った末にこの2店のものを食べ比べ。
「うぐいす餅」 亀屋良長
これは…。洋菓子っぽい味だがまぎれもない和菓子。
ピスタチオの味と香りと思ったら、ピスタチオが羽二重餅に練り込まれているそうだ。そして、きな粉、白あん、ホワイトチョコレートをガナッシュして作られたあんこをその羽二重餅で包んでいるとのこと。
これは美味しい。もう一度食べたい!
「うぐいす餅」 塩芳軒
こちらは正統派?
ところが、食べてみると…あんが二重(?)になっている!白あんと小豆粒あん。
なるほどねえ。技ありの美味しさ。
羽二重餅もふんわり。
「季節の生菓子」 いと達
今回の生菓子の詰め合わせは、「いと達」という和菓子屋さんのもの。
「いと達」のwebサイトにお菓子の詳しい説明が掲載されていた。
右上から時計回りに、
「東風(かるかぜ)」
「さきがけ」
「初音(はつね」薯蕷練り切り製 つくね芋餡
名物の「わらび餅」これはとても柔らかくて、口の中ですぐに液体に変化する感じ。なるほど、これは名物、と思った。
「東風(はるかぜ)」
きんとん製、中はこし餡。
山芋が使われており、ほっこりする味。
「さきがけ」
お菓子の器は、「亀屋良長のうぐいす餅」で使った器を逆さにしたもの。
この脇山ひとみ氏の器は上下両用できるのだ。
上用饅頭の上の黄色い梅がマッチしているのでは?
このあたりまで、デパートから帰宅後、器との組み合わせを楽しみつつ(大人の「おままごと」である)、ゆったりと味わっていたのだが、しばし時間を空けた方が良いだろうと、夜の部(?)に持ち越した。
今回の「京都航空便」は消費期限が当日のものばかりだったのだ。
「ミニ麦代餅」 中村軒
私の愛読書、というか和菓子の教科書である『一日一菓』で紹介されていた「麦代餅」、今回登場ということで楽しみにしていた。
包装も良い感じ!
この包装紙(袋状になっていた)の裏に、「麦代餅は昔から、田植えどきの間食として供せられ、また、多忙な農家などでは日頃もこれが重宝がられました」とあった。
その代金が麦で支払われたとのことで、「麦代餅」ということだ。
包装紙の説明によると、1回分の間食が麦代餅2個とのことだが、
これは「ミニ麦代餅」。
いや、これで十分にボリューミー。
餡生地は柔らかすぎることがなくて、手で持って食べられる感じ。粒あんもあっさりとした甘さで美味しい。
きなこをたっぷりかけて食べると本当に美味しい。
今月の「京都航空便」は終わった。
3月も楽しみである。ネットのチェックを怠らないようにしよう。