昨日、「奈良まほろば館」経由で、パナソニック汐留美術館に行ってきた。

 

 

後期のみの展示作品を特にじっくり見たいとキョロキョロしていると、漆器に目が行った。

 

「波に松喰鶴図卓」 神坂雪佳 図案/神坂祐吉 作 大正末~昭和初期 

京都国立近代美術館所蔵

 

松の枝をくわえて飛ぶ鶴のデザイン。

とてもオシャレでリズミカルに鶴が配置されている。

スカーフのデザインにもなりそうな感じ。

 

神坂祐吉は雪佳の弟で、漆芸家。

本作品は、兄弟コラボ作品。

 

兄弟コラボ作品には通期展示のものもあり、前期も良いなと思ったが、今回見てもやっぱり良いと再確認。

 

「桜図半月形食籠」 神坂雪佳 図案/神坂祐吉 作 大正末~昭和初期 個人蔵

 

黒漆の蓋に桜の花びらが3枚、螺鈿で表現されているのみ。

シンプルなデザインだが、花びらの大きさ、位置、螺鈿に使われている素材の選択が、もう絶妙というか、何というか。

 

この中に真っ白な薯蕷まんじゅうが入っていたら・・・などと色々妄想してしまった。

 

図録を見ると、蓋の裏には、岩に流水が描かれているようだ。

うー、こちらも見たかった。

 

次の2点は、弟の祐吉以外の漆芸家との作品。

 

「住之江蒔絵色紙箱」 神坂雪佳 図案/木村秀雄 作 大正期 細見美術館

 

黒漆に金蒔絵で松、螺鈿で白鷺が描かれている。

この白鷺がなんとも可愛い。

これの英訳が「Poem Card Box with Design of Suminoe」。

色紙って「Poem Card」?

 

「蔦の葉図蒔絵硯箱」 神坂雪佳 図案 大正10年 個人蔵

 

ダイナミックに大きく蔦の葉が描かれていて、3か所に白く描かれているのは何だろう。花?蔦の花って?と思い、調べてみると、黄緑色の小さな花を多数つけるとあるが、大きさは直径2~3㎜ほど。うーむ。画像を見ると、花弁は目立たず、雄しべに花粉がついていると白いようなので、それを図案化したものなのだろうか。

図案には硯箱の中の写真が掲載されており、こちらには楓の葉が散らされたデザインで、素敵。
 

後期展示の絵画作品で、特に気になったのが、

 

「蓬萊山図」 神坂雪佳  大正末~昭和初期 細見美術館所蔵

 

上部は、切り立つ岸壁の2か所に松に囲まれて楼閣がおおらかなタッチで描かれているように思うが、下部に描かれた海の波は、光琳波のシャープな感じ。

上部と下部では雰囲気が違う感じを受けるが、それが神秘的で「蓬萊山」なのかなあと・・・。

ポストカードがあったら、欲しいなあと思ったが無し。残念。

 

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美術館の入っているパナソニック東京汐留ビルの直ぐ前に、

「旧新橋停車場 鉄道歴史展示室」がある。

 

 

「新橋停車場」の復元駅舎に展示室があるようだ。

月曜日が休館日で、残念ながら見学できなかったが、こちらもいつか行ってみたい。

 

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昨日、奈良まほろば館で求めた「御菓子司 春日庵」の「さつま焼」を食べた。

 

 

ほう・・・細長い感じなのね。

Webサイトを見ると、「こし餡を小麦粉と卵で作った皮で包み、一個ずつ竹串にさして焼き上げます」とある。

 

 

Webサイトには作る様子も掲載されていて、竹串にさして焼く様子が分かる。

なるほど、これは細長くないとね。

 

 

食べてみると、ほっこりと大変美味しい。

原材料を見ると、さつまいもは入っておらず、形がさつまいもということのようだ。

 

じっと見ると、さつまいもっぽい形である。確かに。