パナソニック汐留美術館に行ってきた。

 

 

初めて、という訳ではないと思うが、ものすごく迷った。

 

 

つながる琳派スピリット 神坂雪佳」展である。

 

明治から昭和にかけて活躍した図案家であり画家である神坂雪佳の展覧会である。

富山、長野、京都と巡回し、ついに東京に!

うほうほと訪れたのであった。

 

本展覧会は、神坂雪佳の作品のほか、京都の細見美術館所蔵作品、神坂雪佳の旧蔵の琳派の作品も展示され、とっても贅沢である。

 

「春秋草木図屏風」鈴木其一 江戸後期 細見美術館所蔵

金地に春と秋の身近な草花が描かれている、小ぶりの屏風。

恐れ多くも「欲しい」と思った。

明るく、軽やかで綺麗。私は鈴木其一が好きである。

 

「白梅小禽図屏風」中村芳中 江戸後期 細見美術館所蔵

私は、中村芳中も好きで、展示されていると大変嬉しくなる。

本作品は白梅にとまる嘴が赤く、頭部が白、羽が黒い鳥が描かれており、

鳥が、芳中作品らしく何とも言えないユーモアがあるのだ。

 

「金魚玉図」神坂雪佳 明治末期 細見美術館所蔵

金魚を入れて吊すガラス容器を金魚玉というそうだ。

金魚玉に入っている金魚が真正面からこちらを見ているという絵。

解説パネルに「吊忍をあしらい、表装は葦簀に見立てる」と書かれてあった。

表装も含めてとても楽しい作品である。

 

「吊忍」って?と調べてみると、竹や針金を芯にして苔を巻き付け、そこにシノブグサというシダ植物を固定させて軒先などに吊すものとあった。

なるほど、夏になると見かける。あれを「吊忍」というのか。

 

本展覧会には、撮影コーナーがある。

 

 

画像で作品が映し出される。

 

 

このわんちゃんはやっぱり可愛い!

 

会期中、12月1日から展示替えがあるそう。

後期展示、見たい!