今日は東京国立近代美術館に行ってきた。

 

 

3月25日に訪れた「没後50年 鏑木清方」展

展示替えがあるとのことで、出展目録の「展示期間」に印を付けてみた。

 

 

紫色のマーカーが3月25日に鑑賞できたもの、

黒の横線を引いたものは見逃してしまったもの、

ピンクが本日鑑賞できるものである。

 

こう見ると、かなり多くの作品が替わっていることが分かる。

 

実は昨日、かなり気を遣って仕事したため(当社比)、ふぬけた感じになってしまって、「もしかすると自宅でゆっくりと過ごしていたほうが良いのだろうか」と考えたが、やっぱり私は「ニンジン」がないと走れないタイプなので、思い切ってオンラインで日時指定チケットを購入。

 

本日は、ちょうど午前中に都心で2~3時間ほど仕事をすることになっているので、その後に美術館に行くと都合が良かったこともある。

 

ということで、鏑木清方展である!

 

 

このプレートを撮影したことがなかったので、記念撮影。カッコイイ。

 

 

若干疲れた状態で向かった展覧会であったが、「第1章 生活をえがく」の4/19から展示の「露の干ぬ間」(大正5(1916)年 名都美術館所蔵)を見て、突然、疲れが吹き飛んだ。

もう、愕然とするほど美しい。

右隻に団扇の柄を口に挟み髪の毛を撫でつけている女性が描かれ、左隻に木に絡んだ朝顔の数々の花が描かれている。青と緑が美しい。

 

特集1 東京」の「賛春」(昭和8(1933)年 宮内庁三の丸尚蔵館)も美しかった。

これは、昭和の大礼を記念して、三菱財閥の岩崎家から皇室に献上された作品とのことだ。

六曲一双で、それぞれ202×438㎝の大作である。

右隻に皇居前広場を背景にセーラー服の女学生2人が描かれ、左隻に隅田川、清洲橋を背景に船上生活者の母子が描かれている。

右隻の女学生はとても品良く、奥に自動車も描かれ、豊かなイメージである。タンポポ、松など描かれている植物の色が大変美しかった。

左隻の子どもは赤地に手まりの模様の華やかな着物で、舟にも桜の枝が飾られ、まさに「賛春」だろう。

 

第2章 物語をえがく」では、

前回の鑑賞から懸案事項の「小説家と挿絵画家」(昭和26年(1951)年)の机の上の「謎の物」について探求(?!)。下の図の○の部分の物である。

 

 

まず、約5分間の「細やかさを味わう(←多分・・・メモの字が汚く自信がない)」という映像で、「小説家と挿絵画家」の各部分が拡大されて紹介されていた。もちろん、机の上も!

 

この映像を2回見て、これは小さな座布団に乗った「お座り(前足を立てて腰を下ろした)をしている赤い首輪をした、立ち耳の茶色い犬」だと確信した。

 

さらに「小説家と挿絵画家」を単眼鏡を使って、しつこく鑑賞して自分なりに納得した。

しかし・・・、この犬は何のためのものなのだろうか・・・謎。

 

第3章 小さくえがく

「夏の生活」(大正8(1919)年 鎌倉市鏑木清方記念美術館所蔵)は、場面替での展示、前回とは違うところが展示されていた。

今回は「横浜オリエンタルホテル」の様子が描かれていた。

寝室、洗面台、模様のあるスリッパなど・・・とても雰囲気がある。

 

「築地川」(昭和16(1941)年 上原美術館所蔵)も場面替での展示。

「獺化ける」は、雨の降る夜、船頭に化けた獺が蓑を着て笠をかぶり舟を漕いでいる様子。

ぱっと見て、水墨画?と思ったが、薄く色が付いていた。

単眼鏡で見ると、カワウソの表情が少しユーモラスな感じでとても惹かれた。

 

入り口横の写真撮影コーナーと思われるパネル。

 

 

とっても満ち足りた気分になって会場を後にした。

この後、「MOMATコレクション」を鑑賞した。

 

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満ち足りた気分で帰宅後、さらに嬉しいことが。

 

 

頂き物。何だか掘ってきたばかり、という感じ。

東京でこんな筍を頂くなんて。

 

 

いやあ、いったいどこで掘ったのか・・・。

糠までいただき、大変助かった。早速、あく抜きした。