五島美術館に行ってきた。

 

 

美意識のトランジション」展である。

 

 

16世紀から17世紀にかけての東アジアの書画工芸が紹介されている。

多様な展示物で、大変面白く鑑賞した。

 

誰ヶ袖図屏風』(MOA美術館 所蔵)

私は、人がおらず着物が掛け並べた様子を描く、このジャンルの作品が大好きである。

 

仁勢物語』(大東急記念文庫 所蔵)

これは、『伊勢物語』のパロディ文学だそうだ。えーっ。

私に文字を読解する力があれば・・・。挿絵を鑑賞。

 

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ギャラリートーク「茶の湯における茶碗の画期」に参加。

 

 

写真付きの資料!よく分かる!

 

資料やスライドでの写真で16世紀から17世紀にかけての茶碗の流行について説明していただいた。

 

釉薬のかけ方、「総薬(そうぐすり)」、「土見せ」のある茶碗、無地ではなく筆による施文のあるもの、その施文も抽象的なもの、具象的なもの・・・・

 

重要文化財『黒織部筒茶碗 銘 冬枯』(徳川美術館 所蔵)を、たしか「ミロのような・・・」とおっしゃっていたような。レクチャー終了後に確認しに行ったら、おお、確かに。

ナスカの地上絵っぽくもある(あくまでも私の感想)。

これが17世紀に作られた物なのか、何だかとてもモダンな印象。

 

唐船・南蛮船図屏風』 狩野孝信筆(九州国立博物館 所蔵)に、様々な茶道具が描かれているとのこと。確かに。スライドでみるとよく分かる。こちらもレクチャー後に確認しに行った。

面白い!

 

最後に、茶碗の鑑賞ポイントは、「なり・ころ・ようす」