展覧会終了1週間前!急げっ、と東京国立近代美術館に行った。

 

 

テレビ番組「美の巨人たち」でも、「日曜美術館・アートシーン」でも紹介されていた本展覧会。

画家・熊谷守一を主人公にした映画『モリのいる場所』の公開もあり、会場は大変賑わっていた。

 

「美の巨人たち」でメインに紹介されていた、コオモリと半月を描いた『宵月』もじっくり鑑賞。

上の写真にもあるが、猫を描いた作品も多数。

シンプルな画面から、なんともゆったりとした気分になれた。

 

熊谷守一は、30年間自宅から出ずに、庭で虫や草花を観察したりして描いていたらしい。

 

確かに昭和30年代の作品は、家にあるもの、いるもの・・・たまご、鷄、虫、猫、鳥・・・・が多い。

私の「気になった作品メモ」にもこのようなラインナップが。

 

「たまご」 1959(昭和34)年 愛知県美術館

「群鶏」 1961(昭和36)年 メナード美術館

「青蜻蛉」 1961(昭和36)年・・・色、背景の青い色に惹かれる。

「白猫」 1962(昭和37)年 個人蔵

「黒つぐみ」 1966(昭和41)年 個人蔵

 

一方、

1948(昭和23)年の作品「熱海」(天童市美術館委託)には、澄んだ海の様子が明快なタッチで描かれている。色が大変良い!

又、同年の「甲斐駒」(個人蔵)にも素晴らしい色で山が表現されていた。

この頃はまだ外出していたのだろう。ふむふむ。

 

 

熊谷守一作品は、豊島区立熊谷守一美術館で鑑賞できる。

こちらは、熊谷氏の旧宅跡地に建てられた美術館らしい。