12月15日に「茶道具取合せ展 ギャラリートーク」に行った。

 

 

何だか暗い写真になってしまった・・・。

 

 

こちらは門のそば。綺麗に咲いているが、やっぱり寒そう。

 

 

現在の展示物についての解説。

今回の見所は、楽焼と松平不昧の収集した名物茶道具。

 

楽家初代の長次郎から五代目の宗入までの楽茶碗がずらっと展示されており、これは分かりやすい。

 

ギャラリートークで、三代目の道入(のんこう)の黒楽茶碗は、初代、二代目の茶碗に比べて光沢があり、これは焼く温度が高いからで、ふいごを使ったからとのことだった。

 

なるほど、これはよく分かる。艶があり、それまでとは全く違う。

 

楽焼は、春に東京国立近代美術館で「茶碗の中の宇宙 樂家一子相伝の芸術」でしっかりと鑑賞したが、如何せん人が多く、「じーーーーっっっ」とは見られなかった。

 

が、この日の五島美術館は割とゆったりした感じで、しゃがんでお茶碗の側面をじーっと観察する方、真上から見込をじーっと観察する方などなど、それぞれご自分の好みに合った見方をされており、それでも鑑賞待ちの方もおらずスムーズで、皆さん心ゆくまでじっくり鑑賞できていた感じだった。

 

私もギャラリートークで得た知識を思い出しながら、1つ1つじっくり鑑賞した。

 

国立近代美術館での展覧会名に「宇宙」が使われていたが、黒楽茶碗を見ていると確かに宇宙が連想される。

いやー。何だか奥行きのある黒い色だ。

 

これは写真などでは分からないだろう。見に来て良かった。

 

今回のギャラリートークでは、お茶碗などのお話がメインで、(私の好きな)「名物裂」についての解説はなかったが、12月21日に「名物裂」のギャラリートークがある。これはぜひ行きたい。1週間に1度五島美術館に「通っている」感じだ・・・。