朝から、横浜美術館に行ってきた。



この建物の前は、何度も通ったことがあるが、正面からしっかり見ると、いやー、大きい。みなとみらい地区の建物ってみんな大きい。


ずっと前から行きたかった「メアリー・カサット展」にようやく行けた。

NHKの「日曜美術館」も見て、しっかり予習済みであったが、予想以上に素晴らしかった。



私のお目当ては、「桟敷席にて」(ボストン美術館蔵)。

親子のふれあいをモチーフにした作品で有名なものが多いカサットだが、こちらは何となく艶っぽくて、私はとても気になっていた。


チラシの表紙になっている、これ。



そして、気になったのが、ドライポイントの作品。「地図」(メトロポリタン美術館蔵)

これは絵はがきにもなっていたので、購入。それを撮影してみた。



・・・。まあ、個人の記録としてなので・・・。

本物は全く違う。絵はがきですら、本物と全く違った。やっぱり本物の質感は複製では出せない。

物語性のある作品。色がない作品だが、とても引きつけられた。


このほか、チラシにも色々紹介されている。魅力ある作品ばかり。



左上の「浜辺で遊ぶ子どもたち」(ワシントン・ナショナル・ギャラリー蔵)。チラシの写真では、やっぱり色が違う。本物はもっと優しい感じ。


カサットの作品の他、カサットと交流のあった画家の作品も展示。


あれ、明るい絵がある!と思ったら、カサットと同じく印象派女流画家のベルト・モリゾの作品だった。


「縫い物をする女性」(オルブライト=ノックス美術館蔵)、「バラ色の服の少女」(富士美術館蔵)


カサットと同じくアメリカ女性画家であるメアリー・フェアチャイルド・マクモニーズ
の「そよ風」も素敵だった。ふとラファエル前派の作品が連想された。


そして、日本の美術品!


喜多川相説「秋草花図屏風」(フィラデルフィア美術館蔵)には、びっくり。いやー。良いな-。


葛飾北斎の「富嶽三十六景」の、甲州石班沢、甲州三蔦越(ともにデ・ヤング、サンフランシスコ美術館蔵)は、富士山に使われている藍色がぐっときた。

「諸国滝廻り」木曽路ノ奥阿弥陀の滝(フィラデルフィア美術館蔵)、は、滝の描写が何とも言えない迫力。


もちろん単眼鏡で、しっかり見ました。



このほか、カサット作品で心に残った作品をメモ。


「化粧台の前のデニス」(メトロポリタン美術館蔵)


「手紙」(アメリカ議会図書館)、「沐浴する女性」、「午後のお茶会」(ともにプリンマー・カレッジ)。



※ 追記


「横浜美術館コレクション展」も鑑賞してきた。


バーサ・ラムの「雪の玉」という作品が気になった。

帰宅後、調べてみると、アメリカの女性版画家(1869~1954)で、新婚旅行で来日した折、浮世絵職人の指導を受け、その後も数回来日して木版画について学んでいるという。


バーサ・ラムで検索すると、なかなか幻想的な作品が見られた。