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私はいると思う 派!



月曜日に読了。

ああ、梨木作品は良いなあ。

言葉の選び方、表現が好きだ。


エストニア紀行: ――森の苔・庭の木漏れ日・海の葦/新潮社
¥1,470
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梨木氏の感性は、本書の次のようなところで分かる。


エストニア南部で宿泊した

「二十世紀初めに建てられた、ジャコビアン様式の重々しい建物であった」ホテル

-これは、「ホーンテッドマンション」そのもののような雰囲気のホテルだったそうだが、

著者に割り当てられた部屋にかけられてあった、

「未だかつてこんな気味悪い絵の掛かっている部屋に泊まったことはなかった」

とまで書いている「気味悪い絵」の「物憂げな女」を、

「私は何となく、彼女をアメリア、と呼んだ」

という点。

うーん。

こういう感性がないと、「家守綺譚」とか「りかさん」とか「沼地のある森を抜けて」とかは書けないだろうなあ。


また、続けて

(アメリアと呼ぶと)「すると少しまた気配が違ったように思った」

という点でも・・・。


本書には、旅に同行したカメラマン氏による素敵な写真も掲載されている。

町並みや、

建物、

民族衣装を着た人々など。

この写真がなかなか。

たとえば、

ビィルヴァおばさんという「二百二十以上もの歌を作詞作曲し、CDまで出しているエストニアの有名な歌姫」が、「まるで孫の男の子のもののようなマウンテンバイク」に「危なげもなく迷いもない動きで軽々とふわり」乗っていく様子も3枚の写真で紹介されている。

何とも風情があるのだ。


エストニア・・・行ってみたいなあ。


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