アメリカ出張レポートVol.30
ホピの村に滞在中はホテルからのインターネットがアクセスしにくく、出張レポートも
更新出来ませんでした。昨日はGary&Elsie Yoyokieの家を訪問し、オーダーの
状況確認してまいりました。Yoyokie夫妻は今週末からフェニックスで始まる
ショーの為にジュエリー製作をしており、忙しいそうでした。私に製作途中の
新作ジュエリーをいくつか見せてもらいましたが、その中で今までホピジュエリー
アーティスト達の誰も作った事が無い全く新しいデザインのジュエリーを
見せてもらいました。デザインの詳細はショーまで伏せておかなければならないので
今ここで皆様にお伝え出来ませんが、同じデザインのジュエリーをオーダーして
きましたので、入荷次第画像をUp致します。又、Yoyokie夫妻とは新たな
プロジェクトを進行中ですので、ご期待下さい。
左の写真はYoyokie夫妻の家を去る時に玄関の軒下で見付けた大きな石です。
彼らにこの石が何かと尋ねると、この石はとうもろこしの実をほぐして細かくする
コーングラインダーだそうです。この石はゲイリーが所有しているとうもろこし畑で
見つけたらしく、何百年も前のとても古いモノだそうです。ご覧のように石の中央に
とうもろこしと同型の窪みがあり、ここにとうもろこしを入れて削るそうです。
今でもこのコーングラインダーを彼ら使用していると聞きました。
Yoyokie夫妻に許可を得てこの写真を撮りましたが、改めてホピ族の歴史の
奥深さに感心しました。
P.S.:Vol.29でお伝えしたションゴポヴィ村のナイトダンスをお伝えする件ですが
誠に残念ながら、ホピ族の掟によりダンスの詳細をお伝えする事は出来ません。
実はこのナイトダンスを見学するに辺り、ロナルドが村の儀式の警備員に私が
滞在しているホテルまで迎えに来て、ダンスが行われる場所まで案内してくれるように
頼んでくれました。 その彼が私を迎えに来たのが夜の11時頃で、初対面の
挨拶も早々に彼曰く、『これからナイトダンスの場所まで連れて行くが、その前に
守ってもらいたい事がある。第一にカチナには絶対に触れない事、第二にダンスが
行われるキヴァに着いたら、日本語、英語は喋らない事、第三に儀式に関する全ての
事を周りの人の尋ねない事、第四に村に着いてからの事を誰にも喋らない事、
最後にダンスが行われるキヴァは3つあるが、私が案内したキヴァ以外には絶対に
行かない事』 と言い、更に『キヴァの中に入れる許可をチーフから受けているが
キヴァに入る時は中に入ったら、必ず前の人と同じ行動をする事』と言い、私を
ションゴポヴィ村のキヴァまで連れて行ってくれました。
ですからダンスの内容等はお伝え出来ませんが、私がナイトダンスを見学した
感想はアメリカに来ているつもりなのに、この場所がアメリカではないと錯覚する程
キョーレツな印象を受けました。でも、アメリカと呼ばれる土地の本来の姿が
ここに今でも存在しているんだと思い直し、 あまりにも神秘的なダンスに
チョット怖い印象も 受けました。