アメリカ出張レポートVol.31 | ロングブランチ BREAKING NEWS インディアンジュエリーのご紹介

アメリカ出張レポートVol.31

本日はジェイスン・タカラを訪ねに行きました。彼の家族は今週末から始まる
ホピでの儀式の為、その準備でここ数日忙しく過ごしているようでした。
ジェイスン自身も木曜日より、その儀式を始める為に彼のキヴァに入って
数日そこで寝泊りするそうです。下画像ははジェイスンの奥さんがその儀式の時に
みんなに振舞うパイを作っていた時の写真です。
ジェイスンは『ホピにとって儀式、儀礼が一番大切で仕事やお金は二の次だ。』
と教えてくれました。

下のリングはジェンスンの新作リングでオーバーレイワークとナヴァホのベゼルワークを
ミックスした珍しい作品です。石はジェスン曰く、『見た目はターコイズマウンテンだけど
このターコイズはキングマン鉱山の近くでかなり前に少しの期間だけ採掘していた
『OLD MAN MINE』という名のターコイズでこれは採掘量の少ない希少な石だ。』と話してくれ
又、ツイストワイヤーベゼルの間にある3つのゴールドドットを、これらはそれぞれ 『Desire/望み』、
『Dedication/奉納』、『Determination/決意』を意味したデザインだとも教えてくれました。
ジェイスンは常日頃より新しいジュエリーのデザインを考えており、 その教えは彼のジュエリー
作りの師である世界的に有名な宝飾家Pierre Touranieによるものだそうです。
しかし、以前にジェイスンが作ろうとしていた新しいコンチョベルトのデザインを
他のホピアーティストに話した所、後に有名なインディアンアート&クラフトショーで
そのアイデアを盗用して同じデザインのコンチョベルト作り、そのアーティストは賞を取ったそうです。
それ以来、そのアーティストは今でもジェイスン逢う度に、『今は何を作っているんだ?』と尋ねて
来るそうですが、ジェイスンはその彼には何も話さない様にしているそうです。
ジェイスンは常に、自分の心の底から湧き上がるように生まれた新たなデザインを
具現化してからジュエリーを作っていると言い、ジェイスンのデザインを盗用したそのアーティストが
作るジュエリーには、『心の奥から創造して作られたジュエリーではない』とジェイスンは見抜いている
とも話してくれました。
事の真相はともあれ、ジェイスンが見せてくれた彼のスケッチブックには多くの未製作のジュエリー
デザインが描かれていました。


Jason Takala新作リング Jason Takala's pie