若い頃、恋人がいた時が最も幸福であった、と思っていた。
だがその時は、自分と云うものを見失っていた、と云うよりも、余りにも何もかも知らな過ぎた。
現代美術は、ややもすると退化している。
其れは、あらゆるスタイルと概念の美術が、前世紀初頭に確立してしまった故であるが、
現代工芸と現代建築の発展は目覚ましい。
退屈は一つのチャンスを生む。何故、退屈するのかということを考えるならば。
孤独は、稀なる人間の宿命、試練である。
政治、経済は水ものである。歴史の海のうねりである。
宗教は、しばしば、無知な人を食い物にする。
人の数だけ、性格はある。
だが、人の数だけ意見があるというのは、全く正しくない。
金で愛は買えぬが、愛だけでは愛を支え切れぬ。愛が無くとも生きてはゆけるが、それは余りにも侘しい。
金の切れ目より、大きな切れ目が人間関係にはあるのだ。
嗚呼、寛容な人ほど大切な人がいようか?
寛容な人は、我慢強い人であるから、他者を赦す人であるから…
天才は、自伝を書く暇がない。
天才の明察力は、血と汗である。
天才は、決して、傲慢ではない。自惚れは、俗物の業也。
信念と自己理解は、一体也。
謙虚さと自負は、同義語也。
夢とは儚いものである、それ故に掛替えのないものである。
人々は勝手である、いつも元気で夢のある人たちにばかりに目を向けている。
芸術とは、触発、伝統と偏見の打破也。
高きを望み、低きを見くびり。多くを望みて、少なきを恨む。
音楽家は、早熟也。美術家は、円熟也。