東京新聞、元社会部記者の方が書いた本。
すごく情熱と人情味のある記者だということが伝わってくる。




社会部の特性上、警察相手のネタの取り合いに、いかに凌ぎを削って生きてきたかを
訴えているのだが、実際はもっとドロドロしたやり取りがあったりするはずのことが、
すごくスマートに書かれてしまっているのが残念。

時が経つと、すべて美談になってしまうということか・・・。


全体的に昔話を回顧的に語っている部分が多く、現在のマスコミの傾向を知ろうと
いう目的で読むと期待外れかもしれません。

広島の「世界平和記念聖堂」がどのような経緯で、どのような人々の努力により建築されたかを描いた本。

8月6日を前に読んでみました。



原爆によって倒壊した幟町天主公教会を、慰霊と世界平和を願い、ラサール神父という方の尽力により建てられたのが世界平和記念聖堂だそうです。

今では周囲に高いビルが建っているため目立ちませんが当時はその高さは圧巻であり、また巨額の建設資金を集めることは被爆直後にとても困難なことだったようです。

しかし、世界各地のカトリック信者や都市から1億円ものお金が寄付され、完成させることができたそうです。


廃墟と化した「ヒロシマ」は世界の心ある人々には、手を差し伸べたい存在であり、同時に第3のヒロシマ・ナガサキを作ってはいけないという思いもあったことでしょう。

聖堂が完成したのは、1954年。世界平和を願い建てられた聖堂ですが、残念ながら当時よりも核保有国は増え、当時の人々の願った理想にはまだ近づけていないのが現実です。


この建物の前を通る時、よくパイプオルガンの音が聞こえてきます。

人々はこの音を聞きながら、当時の人々がどんな思いで建設したのか思いを馳せる必要があるでしょう。

悲劇を繰り返さないために・・・。


ちなみにこの本は建築学の教授が書いているために、内容の半分程度は建築工法など技術的なことに割かれています。

私はそのあたりは読み飛ばしてしまったので、マインドマップはスカスカです。


・・・もうすぐ8月6日。

あの日を語れる人は少なくなっています。


生まれてから今日でちょうど50日でしゅ。


お腹から出てきたばかりの時には体も軽かったのでしゅが、



今では、お相撲さんみたいになってしまいました。




みんながメタボリックて言ってまちゅ。