Desktop Stationのサイトで、DSshield2(DSシールド2)と組み合わせて使う

Raspberry Pi Pico (RP2040)用のスケッチがフリーで公開されていましたので、

Seeed XIAO RP2040 で動かしてみました。

 

・電機屋の毎日 - ラズパイPico(RP2040)用のDSシールドスケッチを追加

 

・Desktop Station - DSshield2 - スケッチ(RP2040 Raspberrypi Pico向け)

・Desktop Station - Pico UNO

 

ただ DSshield2は持っていませんので、同等品をユニバーサル基板で製作しました。

といっても簡略化のために、

・モータードライバーは TOSHIBA TB6643KQ を使用

・電流は TB6643KQの GNDに入れたシャント抵抗の電圧で測定

といった構成です。

 

■ DCCコマンドステーションの製作

 

配線図です。

 

 

製作した基板の写真です。

抵抗器は手元にあった値で組み合わせたため、実際には

R1: 4.7kΩ→22kΩ、R2: 1.2kΩ→4.7kΩ、R3: 0.5Ω→1Ωx2、を使いました。

 

 

■ Arduino IDE スケッチ

 

スケッチは、現在公開されている「rev.RP2040.001」をベースにして、

以下の修正を行いました。

 

項目 変更前 変更後
DCC制御出力 GPIO19
GPIO20
GPIO1 (D7)
GPIO0 (D8)
アナログ電圧入力 GPIO27 (ADC1) GPIO27 (ADC1)
アナログ電流入力 GPIO28 (ADC2) GPIO26 (ADC0)
RUN LED GPIO2 GPIO25 (XIAO搭載LED RGB-B)
PWR LED - GPIO16 (XIAO搭載LED RGB-G)
ERR LED - GPIO17 (XIAO搭載LED RGB-R)
LEDの論理 H 点灯 / L 消灯 L 点灯 / H 消灯

 

初回リリースだからか、ハードウェア依存のコードが散在していたため、

以下3つのファイルを修正しました。

・DSCoreM_Type.h

・DSshield2040.ino

・DSCoreM_Common.cpp

 

 

下記のボードを使用してビルドしました。

 

・Preferences - Board Manager URL:

https://files.seeedstudio.com/arduino/package_seeeduino_boards_index.json

・Board Manager: Seeed XIAO RP2040 by Seeed Studio version 1.12.0

・Board: Seeed XIAO RP2040

 

XIAO RP2040は、購入後に初めてパソコンに接続するときは

COMポートが表示されず、Arduino IDEでアップロードできずに困っていたところ、

下記サイトを見つけました。

付属の適当なサンプルスケッチを一回書き込むと、

以降、COMポートが表示されるようになりました。

 

Arduino IDEでRaspberry Pi Picoの開発環境を構築 | TomoSoft

 

■ 動作確認

 

モータードライバーの電源は、12Vの ACアダプタから給電しました。

 

XIAO RP2040の USBポートは、
ストロベリーリナックス製の LTM2884 USBアイソレータ 経由でパソコンに接続し、

Desktop Station Software から制御しました。

 

車両の DCCデコーダーは 「ESU 58731 LokSound 5 micro DCC Kato」を搭載し、

ヘッド/テールライトや室内灯については

Kato FL12/FR11を使わず LokSoundから制御しています。

 

 

以上です。