俺が中学生の頃、
深夜にラジオを聞いていると、
Morrisギターのコマーシャルが流れていたな。
“堀内孝雄です。僕のギターはMorrisギターです”ってやつだよ。
ベーやん。僕のギターもMorrisギターです。
いや、最近はMartinばっかり弾いているんで、
俺のモーリス君は埃まみれなんだが。
そもそもアリスだって、
中学生の頃はそりゃあ真剣にコピーしてたけれど
最近はアリスのコピーというよりも、
“ノブ&フッキー”のコピーばっかりやってるもんだから、
まともに弾き語りが出来なくなっちまった。
弾き語りしていると、
どうしたって斜め上に顔を向けて、
曲の合間に“ありがとおぅ!”って叫んじまうんだよ。
ロックな男であるはずの俺だが、
正直言うと、とっかかりはフォークなのだ。
かぐや姫は全曲ソラで弾き語れるぞ。
かぐや姫にハマった人間は、
大抵“こうせつ派”と“正やん派”に別れる。
この分かれ目は、
将来の音楽志向を決めると言っていいほど重要であり、
“正やん派”であった俺は、
かぐや姫解散後、正やんの結成した“風”にハマり、
その“風”の音楽志向の変化に合わせて、
そのままAOR的な音楽が好きになり、
最終的にアメリカのロックに辿りついたわけだ。
俺と同じ道を辿った奴はきっと多いと思うぞ。
片や“こうせつ派”はどんな道を辿るかと言うと、
基本的にフォークの道を歩き続けるわけで、
長渕であったり、ポプコン系列であったりと、
いずれにしてもアメリカの音楽には深入りすることのない、
音楽人生を歩んでいる場合が多い。
“こうせつ派”は基本的にはアコースティックが好きで、
フォークギターの巧い奴が多いな。
ちなみに俺が今よく一緒に弾き語りする男は“こうせつ派”だ。
“正やん派”である俺との音楽性の違いは否めない。
共通項であるかぐや姫の曲を演奏していても、
あくまで同床異夢である。
こっちが油断していると、
“長渕やろうぜ”ということになるので、
そういうヤバい雰囲気になる前に、
俺の方から“Beatlesやろうぜ”と誘うようにしている。
ところでMorrisというギターメーカーは、
松本の会社であることを、つい最近知った。
フジゲンは松本にあると知っていたが、
近くに住んでいるのに今まで全然知らなんだ。
