バンドにおいて、本来俺の担当はDrumsだが、

音源やリズムマシーンの進化によって、

昨今ドラマーの肩身は狭い。


だいたいだよ。

Greyなるバンドが人気になって以来、

無理してバンドメンバーにドラマ―を入れなくてもいい…みたいな、

軽薄な風潮が日本のバンドシーンにはないか?

かつてDoorsはベーシストがおらんかったが、

代わりにキーボードがペダルを踏んでおったから問題ない。

また最近のThe Rooling Stonesのポスターにもベーシストの姿がないが、

もうビル・ワイマンだけは勘弁してやってくれんか…という意味で、

ポスターから消えたのだからロック好きは受け入れるべきだろう。

Greyなんぞバンドではない。俺は認めん。


俺としてはドラマーのいないロックバンド何ぞ断じてありえん…。

などとイキがってはいるが、

では実際にバンドで練習に入ろう…となった時、

生Drumsの音は確実に近所の顰蹙を買うこと必定であり、

分別のないガキバンドがならまだしも、

既に社会人としてそれなりの経験を踏んでしまったおじさんバンドにおいて、

生のDrums入りの練習は非常に抵抗感があることは否めないという、

実に情けない状況であることは俺も認めざるを得ないのである。


で、最近俺が愛用しているのは電子パーカッションである。


まるの庵のブログ-電子ドラム

これ、電子ドラムをそのまま小さくしたようなもんだが、

何が良いって携帯できるってのが実に便利なのだ。

電池で稼働するから屋外のゲリラライブには最適だ。

パットが小さいから正確に叩くには慣れが必要だが、

一応Drumsの基本セットに準じた配列になっているし、

ハイハットとバスドラのペダルもついているから、

ある程度はその気になって気分よく叩ける。

音もPAに繫げばそこそこの音が出るし、

当然音量も調整できる上にヘッドホンでも練習できる。

で、この性能で20,000円そこそこ。

さすがは世界のYAMAHA…あざといもんを作るもんだよ。


今から30年以上前、Drumsが欲しくてたまらなかった俺は、

TVから流れてくる歌謡曲に合わせながら、

空き缶を並べて作った自製Drumsを菜箸で叩いて、

それこそ時間も忘れて没頭したもんだ。

このYAMAHAの電子パーカッションは、

中学生だった俺が作った空き缶Drumsを、

最先端の技術でリメークしたような感があるな。


そう、手作りの空き缶ドラムでも、

玩具のような電子パーカッションでも

結局のところ楽器云々が問題ではなく、

“歌いたい”“弾きたい”“叩きたい”という魂が、

最も大切だということだよ。