バンドを始めてから30年になるが、

基本的にドラマーである俺は、

リズム隊の相棒であるベーシストに対する配慮の意味で、

30年間、たとえ遊びであってもBASSに触れることは控えてきたのよ。

だけど、最近やっているバンド活動の都合から、

俺がBASSをやれば他のメンバーの都合が良いということとなり、

30年も前、高校時代に結成していたバンドのベースから貰った、

化石の如きBASSを暗い土蔵から発掘してきて、最近練習を始めたのであるよ。



まるの庵のブログ-リッケンバッカーもどき

これが俺の新しくも古い相棒「自称リッケンバッカー君」である。

あくまで「自称」であって、素性はグレコの偽モンであるが、

昨今の中国製の安い偽モンとは比ぶべくもない、

しっかり作られそれなりの味もある偽モンなのよ。

本物の愛用者で最も有名なポールマッカートニーの、

Beatles時代後期の例えば“I want you”のうねるような音とか

Wingsでの“Coming up”で鳴っているような、

ベコベコしたBASS音がちゃんと出るんだぞ。

全然色っぽくないがドラマーとしては固くて好きな音だ。

そりゃあ30万円する本物のリッケンBASSのほうが絶対に良いだろうが、

初心者の俺としては十分すぎるほど良いBASSだな。


このリッケンBASSの愛用者はポール以外に、

ディープパープルのロジャー・グローバーが有名だが、

The kinksの初代ベーシストであるピート・クェイフが、

The whoのジョン・エントウィッスルを出しぬいて、

ロンドンの楽器店に初入荷したリッケンBASSを購入せしめ、

ライブやレコーディングに使ったという逸話がある。

Youtubeで当時のライブ映像を見ると、

リッケンらしい固い音が聞けるぞ。

すなわちこのBASSはThe Beatles後期の名曲のみならず、

The Kinks初期のかっちょいい曲を演奏するのにふさわしいものなのだよ。


…とはいえ、

そもそも俺の相棒はあくまで「自称リッケンバッカー君」だから、

60’s英国ロックの蘊蓄話とは何ら関係ないのだが、

それでも似たような音が出せるから何となくその気になれるのであるよ。

Youtubeを流しながらこいつでBASSを弾いていると、

60’s英国のBASS小僧になったような気分だな。

楽しい~!