おはよー御座います❗️
凪reptileの園長でございます☀️
昨日、アダルトのダイオウサソリペアを仕入れまして相変わらずの迫力に大満足している私ですが、今日は前回お話ししたオバケトカゲモドキについて少し掘り下げた内容をお送りしたいと思います✏️
まだまだ飼育人口が少ない種ですが、見た目の立派さと育てやすさが両立された素晴らしい🦎だと思いますので、どれだけの方が興味を持つか分からないですが書き綴ります✊
なるたけ簡潔にまとめる様に努めますので、是非、最後までご覧ください。
1.オバケトカゲモドキとは?
【学名】
Eublepharis angramainyu
読み方は『ユーブレファリス アングラマンニュ』
アングラマンニュとはゾロアスター教の悪神の事らしく、その位に同種の中では獰猛で強そうに見えたんでしょうね🤔
学名なんて飼育に関係はありませんが、由来を知るとなんかカッコイイ名前ですよね❗️
【分布】
イラン・イラク・シリア・トルコあたりに分布するトカゲモドキ属で属内最大の大きさを誇る種です。
ダイオウトカゲモドキが属内最大種と謳われた時期もありますが…オバケの方が大きくなりますね。
【モルフは無くロカリティで分けられる】
オバケトカゲモドキにはレオパの様な色鮮やかな品種分け(モルフ)の展開はありません。
その代わりにロカリティという採取地分けをされています。
・イーラム
下の子は脱皮前なので白くなってますが、色合いとしては黄色発色が良く、採取地はイーラム州で標高高めな場所に生息しており、体型は縦長めにスラッとしています。シャープな見た目を好む方はイーラムがオススメです。
・ケルマンシャー
この子たちを見ると何となく黄色が淡くて白みがかっているのが分かると思います。これがケルマンシャーです。ケルマンシャー州の高地で生息している種で体型はイーラム同様に縦長でシャープな体型です。ミルキーな色を好む方はケルマンシャーが良いかも知れません。
・フゼスタン(チョガザンビールとマスジェデ・ソレイマーン)
フゼスタンに関してはまだ飼育していないので、画像は載せられませんが、欲しい子達で結構個体を見に行ったりはしています。
日本での流通は前述の2つのロカリティと比べると少なめで、フゼスタン州の標高低めな所で生息している為かガッチリどっしりとした体型になりやすいです。
ボリューム感を求めるならフゼスタンで間違い無いでしょう。
値段の傾向としてはイーラムとケルマンシャーよりはフゼスタンの方が若干お高い傾向にあると思いますね。
【飼育について】
おそらくここが気になる方が多いと思います🤔
ネットを見ても飼育に関しての詳細はあまり見かけません…今の時代、ネットを見て情報が少ないとなかなか初めての飼育に踏み切れませんよね💦
当園のオバケトカゲモドキの飼育環境は以下の通りです。因みにイーラム・ケルマンシャーの場合です。
・飼育温度は23〜25度(レオパより低めにします)
フゼスタンを飼育するなら25〜27度にします。
・完全個別飼育(ひとつのケージに1匹ずつ)
・湿度50%前後(この湿度で脱皮不全はこれまでゼロ)
・ケージはアダルトなら40×30以上にしています。
・餌はレオパと同じですが、食べる量が違います。あくまで私の感覚ですが、良く動く子は食べる量が少ないと痩せるのが早いです。人工飼料もやれば餌付きます。当園の子たちは人工飼料も口にします。
・床材はキッチンペーパー(口が大きいので誤飲防止の為)
・ホットスポットはヒートケーブルをケージの一部にかかる様にしています。
・シェルターはスドーさんのウェットシェルター(普段は水を入れませんが脱皮近くなったら上部を少し湿らせます)
…こんな感じです。正直、温度とケージの広さ以外はレオパとさして変わらないかなという印象です。参考になれば幸いです。
【レオパとの比較と性格の傾向】
当園のレオパで1番縦長さんラプターのイチゴと並べてみましたが、手足の長さをはじめ頭の大きさからして違いますよね🤣
実際に見ると体つきの立体感も加わって更に違いは大きく感じますよ❗️
ハンドリングした時にもレオパには無い胴体の筋肉感を感じます💪(これは持って見て欲しい…本当に違いますから)
前述した飼育環境の温度の所に赤文字使ってますが、高地採取のロカリティはレオパよりも低温気味で良いと思っています。
クーリングかける際もレオパより低温を意識した方がかかりが良くなると思われます。
フゼスタンは低い標高での生息なのでレオパと同じ温度で当園なら飼育しますね。
性格は堂々とした見た目に反して少し神経質な子が多い様に感じます。
そのくせに一点をジーーーーーッと見ている事が多くて『そんなに同じ所を見て何考えてんの?』っていう事も多くて、何気に面白いです😅
頭蓋骨が大きい分、脳みそも大きいでしょうから何かしらレオパ達では感じられないものを感じているのかもしれませんね😂
【繁殖について】
今回はクーリングかけずにかかりました。
『繁殖にはクーリングしないと難しい』
とは聞いていた種なのですが、意外にもペアリングさせたら即日3分足らずで結合開始でした🥰
神経質な子が多いので、ストレスを溜めてしまいやすい為、クーリング無しだとかからないというイメージがついてるのではないかなと思っています。
あくまで考察ですが😅
さて、かかった後の産卵まで当園では1ヶ月と5日でした。レオパと比べると同じか少し抱えてる時間が長めなのかなと思います。
卵の管理はレオパと同じです。
ただ卵の大きさは全然違います😅
産卵してもらう際の産卵床は100均一のタッパーを加工した物の中に湿らせたバーミキュライト。
卵を管理しているプリンカップの中も湿度維持の為、バーミキュライトです。
この辺りはネットでいくらでも産卵記事が載っているので参考になる情報は多いですから深くは記載しません✏️
…簡単に書くつもりが長くなってしまいました…💦
当園の環境はこんな感じです❗️
如何でしたか❓少しは飼育出来そうだなと感じて頂けましたか❓(若干圧強めにw)
園長としてはひとりでも多くの方にオバケトカゲモドキという種の魅力を知って頂きたく活動しております。
それは商業的にではなくひとりのオバケトカゲモドキのファンとして、その素晴らしさを伝えたい思いからです。
お迎えを検討されている方は短命な生き物では無いですし、お金と手間は多少かかりますが家族として迎えてあげてください。
オバケトカゲモドキはお迎えを決めた事を後悔させないだけの魅力がある🦎だと確信しておりますので、ご検討ください😁
長文乱筆失礼しました。
でゎでゎ





