映画好きの姪っ子(満5歳)と前々から約束していた「カールじいさんの空飛ぶ家」を観にいってきました
この作品は、予告編の段階から涙が溢れてきて止まらない作品で、私自身も楽しみにしていました
予告編は、カールじいさんの追憶シーンなのですが、亡き妻との出会い、生活、別れが描かれており、固い絆で結ばれた二人を死が別つシーンは、カールじいさんの悲しみと落胆が伝わってきて、胸が張り裂けそうになります
しかし、これは本編ではなく、あくまでも導入
カールじいさんは、冒険好きだった妻との約束、伝説の滝を訪れ家を建てるために、たくさんの風船をつけて二人の思い出の詰まった家を飛ばし、南アメリカにあるという伝説の滝へと旅立つのです
そこへ、招かれざる客、ラッセル少年が現れます
ラッセルは、お年寄りのお手伝いをしてボーイスカウトの上級団員になるため、カールじいさんの家を訪問していたところでした
もともと社交的ではないカールじいさんは、お年寄り特有の偏屈さや頑固さも相俟って、最初はラッセルを邪険にします
一方、ラッセルは物怖じしない性格のせいか、カールじいさんのお手伝いをするために張り切っています
空飛ぶ家はやがて積乱雲に巻き込まれてしまいます
やっと乗り切った頃には、伝説の瀧を見渡す切り立った崖の上に不時着していました
家から放り出された老人と少年では、家までよじ登ることが出来ず、二人は宙に浮いたままの家を引っ張って伝説の滝を目指します
道中、ラッセルは見たこともないだちょうのような大きな鳥に懐かれます
しかしその鳥は、謎の犬の集団が狙っていて、カールじいさん一行は犬たちに付け狙われることになるのです
果たしてカールじいさんは無事に目的地まで辿り着くことができるのでしょうか?
この作品は、妻にしか心を開かなかったカールじいさんが、ラッセルや、鳥のケビンや、犬のダグとの交流を通して、忘れかけていた冒険心や、仲間を大切に思う気持ちを思い出し、生きがいを見つけていく姿が描かれていきます
愛する妻を失い、失意の中で停滞していた彼は、この冒険を通して前進していくのです
作品のクライマックス、さらわれたケビンと、それを単身助けに向かったラッセルを救うため、老体に鞭打って勇猛果敢に立ち向かうカールじいさんの姿に、快哉と涙が止まりませんでした