ブラジル蝶の謎 (講談社文庫)/有栖川 有栖
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 有栖川有栖さんの「国名」シリーズ第3弾『ブラジル蝶の謎』です

 この作品も短編集で、6編の作品を収録

 今回も一作一作ロジックが組まれた推理で、お得感が満載です


 中でも表題の「ブラジル蝶の謎」はやられた!という感じです

 犯人による視線誘導のお陰で成立したトリックは、人間の習性を巧みに利用していると思いました

 これは犯人によって意図的に行われた誘導でしたが、京極夏彦さんの『姑獲鳥の夏』 でも語り手による無意識的な誘導で謎が成立してしまうというのがありました

 犯人の使用したトリックが分かった後、「ああ、あれもこの応用か!」と気づき、ちょっと悶絶…

 って、読んでない方にはなんのこっちゃですね(苦笑)

 気になった方は是非読んでみて下さい(^^)