モデル失格 ‾幸せになるためのアティチュード‾ (小学館101新書 24)/押切 もえ
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 私は長いことCamCanの愛読者で、もえちゃんのことは紙面でずっと見ていました

 でも、最初の頃の印象は、ご本人も指摘されていましたが、あまりいいものではありませんでした

 CamCanという雑誌がキレイ系の雑誌なので、もえちゃんのギャル色というのが少し合わないかな~と思っていました

 逆に妹は、CamCanに出てくるモデルさんの中ではもえちゃんが一番いいと言い続けていますが…

 妹はギャル系からの転向組なので、もえちゃんのファッションに共感を覚えたみたい

 今では私ももえちゃんの着こなしが一番素敵だと思っています

 もえちゃんが見たくて、AneCanに乗り換えたくらい、もえちゃん大好きです

 でも、もえちゃんのことを好きになったのは、純粋にファッションセンスが好きだからではありませんでした

 もえちゃんがTV番組に出演するようになり、もえちゃんの言葉を耳にするようになってから、彼女への印象が変わりました

 もえちゃん=ギャル、という図式が崩れてきたのです

 ギャルと言われる女の子たちには、ちょっと頭が軽そうで傍若無人なイメージがありました(ごめんなさい!そうじゃない人が居るのもわかってます!)

 もえちゃんにもそういう先入観を持っていたのです

 でも、自分の言葉で自分の意見を話すもえちゃんを見たとき、言葉の端々に「この人はちゃんと努力して勉強しているんだなぁ」と感じたのです

 それからもえちゃんへの印象はガラッと変わりました

 努力して、身をもって体験した人の言葉が重みがあるように、もえちゃんの言葉にも納得するに足る内容があります

 そしてもえちゃんの言葉は、驕らず、誇らず、謙虚です

 心の中にすっと入ってくるのです

 『モデル失格』の文章もそうです

 本作では、彼女の体験談、そこから得た知識、考え方が書かれていますが、真っ直ぐで素直な言葉に溢れていて、思わず涙ぐんでしまいました

 もえちゃんはモデルとして、けして順風満帆な道を歩んできたわけではなかったそうです

 七転び八起き

 そんな言葉がぴったりな道程だったようです

 挫折のたびに、困難をどう乗り越えればいいか、考え実行してきたそうです

 もえちゃんはそれを我武者羅に頑張って続けてきた

 だから今のもえちゃんがいる

 そのことにとても感動と共感を覚えました

 もえちゃんに比べ、自分のなんと不甲斐無いことか…

 思わず溜息を吐きたくなります

 でもそれと同時に、もえちゃんのように頑張ろうと思えました

 彼女の言葉は、私に自省を促すと同時に、元気をくれました

 私は人を尊敬することがあまりありませんが、もえちゃんは私の人生で二人目の尊敬する人です

 これからもずっともえちゃんには頑張って欲しいです