文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)/京極 夏彦
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 講談社の100冊に選ばれていた作品です

 私は京極夏彦さんの作品が大好きで、もう10年以上前から読み続けています

 最近は、あまり作品を書かれていないようなので、寂しいです

 京極堂シリーズ、続刊はまだなのでしょうか?

 既にタイトルは公表されているので、構想はまとまっているのでしょうが、執筆活動以外のお仕事の大変ご多忙のご様子なので、作品になるのはまだまだ先なのかな~

 この作品も以前私が持っていたブログで載せていた感想を転載したいと思います↓↓


 

 二十ヶ月妊娠し続けている妊婦がいる―――巷に流れる噂。久遠寺医院の娘婿の失踪の調査依頼が探偵・榎木津礼二郎のもとにもたらされたことを機に、三流小説家・関口巽はその噂に関わることになる。調べれば調べるほど浮かび上がる不穏な噂や事件。それと連動するように、関口自身も封印された記憶もまた蘇っていく…。

 事件の闇が段々と深さを増し、混迷の様相を呈していく中で、我らが古書肆兼拝み屋・京極堂こと中禅寺秋彦は事態にどのような収拾を付けるのか…それが一番の醍醐味である。

 分厚い本だし、妖怪小説とくれば敬遠される方も多かろうと思うが、勇気を持って果敢に取り組んでいただきたい。一度読めば京極ワールドにどっぷり浸かること間違いなし。妖怪小説という言葉からイメージされる胡散臭さは払拭され、理知的な展開に驚かされるだろう。