lonelystorys2
リンとは、中学の入学式の時に知り合った。だから、そう長い関係じゃあない。それも、困った出来事から始まった。リンが私の前に立っていて私はどうしても前が見れなかった。右横、左横から首を突き出して頑張っているウチにリンが気づいた。
「ぁ・・・ごめんなさい
」
そして、リンも右横、左横に身体を揺らしてくれたんだけど、それが丁度私の避けるリズムの同じになって・・・。結局、2人で笑ってしまっていきなり校長に睨まれるハメになった。今では凄く懐かしい事だけどあの時は凄く焦った。私は、クラスもリンと一緒になれるかと思った。でも私は、1-1で教室を見渡してもリンが居なかった。そして、入学始めからずっと教室に来ていない仲島 稟香という子の席が私の隣・・・。そのとき、リンの名前を知らなかった。でもある日、リンが来て其処に座った時、目が丸くなった。
「今まで何処に居たの
」
興奮して聞く私にリンは無表情のまま言った。
「京都」
私が不思議に思っているとリンが呟いた。
「おかんが死んで葬式に行っててん。」
私は、申し訳なくなって謝った。リンがニカッと歯を見せて笑った。
「ええねんって!あたし、おかん、嫌いやったし!」
そういって笑いながら涙を拭くリンに私は居た堪れなくなった。リンはポツリポツリと自分の事を話してくれた。
「あたしな、おかんと2人暮らしやってん。父親は何処に住んでるんか分からん。何か、おかんの葬式には来とったけど。だって、あたしを引き取ります、も何にも言わへんもん。それであたしが1人暮らしになると思いきや、父親の女の方があたしを可哀相に思ったらしくあたしとおかんの家に住み着いてん。そんで父親、逃げるし。女、泣くし。でも可笑しいよな。その女、ウチに居るし、それで成り立ってるし
」
リンは一呼吸置いて言った。
「ごめんな。あたし、関西弁やし分かりにくいかもしれへんけど元は関西人やから。たとえ、トーキョーに住んでてもな
標準語はあたしには向かへん。そう思わん?
」
私は、リンの複雑な話に目を白黒させていたけど、リンの視線に思わず頷いてしまった。今、考えれば美人のリンとアンマッチな関西弁の方こそ向いてない。