幻想的な風景を横目に湖沿いを歩いた。時々見える黒い岩が不気味である。魚は住んでいるのだろうか?そういえば昨日から見ていないような気がする。
そうこうしているうちにレモン号へと戻る森の入り口にたどり着いた。後ろを振り返ると、昨日鳥がが居た場所に何か居る。目を凝らしてよく見てみるとあの鳥だ。
なんということだ、ここまで戻ってきてあの鳥を見つけることになるとは。私は全身の力が抜けてしまった。と同時にそこに座り込んでしまった。
ほんとうにあの鳥は幻の鳥なんだとつくづく感じさせられてしまった。しかたないが日程的に今日はレモン号に戻らねばならないので、近くまではいかずにここでもうすこし眺めている事にしよう。