羽根木神社でたまたま見つけた蝉の抜け殻。

今年はまだその声を聞きませんねえ。

この”あるじ”はどこに行ってしまったのやら。

 

村で一番の核といえば

やはり神社です。

 

”羽根木”のヒントがないかと来てみたものの

由来書きもないごく普通の神社。周りも住宅地です。

わかったのは、

境内が町内のラジオ体操の場所らしいということ(笑)

 

現在の住居表示は羽根木1丁目と2丁目です。

「村で一番の核」なんて言いましたが

明治から現在まで世田谷町や区に属していたものの、

江戸時代に”羽根木村”というのはありませんでした。

 

江戸時代後期の地誌を見ると

世田谷村の中の小さな地名(小名)として

”羽根木”が載っています。

 

でも「東北の隅なり」という情報だけ。

 

元々、当時の村の中の通称地名だったとすれば、

いつ頃生まれ、何を意味するかなど

まずわかりません。

 

地名を知っている人なら

「ハネ」「ハニ」と聞いて思い浮かぶのが

粘土質の土だと思います。

 

都内の”羽田”や”赤羽”などはこの説で、

古代の”埴輪”の「ハニ」も同じです。

 

”羽根木”もおそらくそうだろうと思うのですが、

”木”が気になります⁉

 

「綜合日本民俗語彙」によると

山形で”バネ”と呼ばれる黒土を

道の普請に使うために掘り出すことを

「バネ抜き」という・・とあります。

 

”羽根木”にあった粘土質の土を

何かしらの理由で掘り出していたので

「ハネ抜き」から「ハネキ」になった・・

 

うーん、

我ながら珍妙無類なこじつけ説!

そんなに外れてはいないと思うのですが(笑)

 

(世田谷区羽根木2丁目)