暦の立冬はとっくに過ぎましたが

この週末は本当に冬でした。

コロナが落ち着き、街もずいぶん混んでましたねぇ。

 

 

ところで”やりみず”ですが、

地元の伝説では

山の中腹から湧き出る水を瓶(かめ)に貯え、

これを家々に引くための仕掛けを「やり水」と言ったので、

これが地名の由来になった・・

と言われています。

 

でもこの説だと、

ある程度家の数が増え、集落ができてからの話に聞こえます。

そうだとしたら、

もともと地名がない場所だったのでしょうか?

 

それとも村を開いた当時、

最初に開墾した家一軒、二軒のために水を引いた話でしょうか?

 

「答えありき」で難癖を言っているわけではありません。

純粋な疑問なのです(笑)

 

それともう一つ。

実は地名研究者の説の中に

”鑓水”は「鉄砲水」のことだとするものがあります。

 

大雨で山崩れや出水があり、

人家が流出した記録「年貢割り付け状」があるといいます。

 

これはどうでしょう。

確かに自然災害と地名の関りは研究者の認めるところで、

地名研究の重要なテーマのようです。

 

崖崩れの場所に「葛」「楠」「小豆」「杖」など、

洪水多発地帯に「押し」「出し」「きらい」「こーち」・・

 

しかしこれらは、

同じ地域に常習的に起きるからこそ地名になるのであって、

一回くらいそんな災害があったとしても、

地名化するとはとても思えません。

 

そもそも人家が被災したというからには

その前にも地名があったはず。

 

前の地名を忘れさせるほどの甚大な災害で

それ以後”鑓水”に変わったというのでしょうか?

 

なんだか

どちらもシックリきませんねぇ。

 

私が一つ気になっているのが

”いりやまず”という地名です。

「不入斗」とか「入山瀬」「不入読」などと書き

関東ではたまに見かけます。

 

これと同じ⁉だとは言いませんが、

音が似ているんですよねーなんとなく。

 

でもこの「なんとなく」が

たまに当たるんです(笑)

 

(八王子市鑓水)