元々この地にはプレセンティア宮殿という、ヘンリー8世、メアリー1世、エリザベス1世ゆかりの宮殿があった。
宮殿が取り壊された後、グリニッジ病院が建設された。グリニッジ病院は、「グリニッジにおける海員のための王立病院」としてメアリー2世の命令のもとに創設。
設計は、イギリスを代表する建築家
「クリストファー・レン卿」
そしてその弟子「ニコラス・ホークスモア」
が担当。
この傑作を創りだしたのでした。
グリニッジ病院は、1692年から1869年まで運営され、その後グリニッジ王立海軍大学となった。
左右対称のウィング、その奥には
白亜の「クイーンズ・ハウス」を
望む。
まさに当時の大英帝国の栄華を垣間見れる。
日本語では回廊だろうか。
2本ずつのペアとなった柱がずらりと
並んでいて圧巻。
光と影が時間によってシェイプを変えて
何時も素晴らしい空間に。
旧王立海軍学校を訪れたら必ず
入場したいのが
「ペインテッド・ホール」
ジェームス・ソーンヒル卿の壁画や天井画
が素晴らしい。
ペインテッドホールに入場して
最初に飛び込んでくる景色。
その美しさに息を呑む。
NetflixのThe Crown、パイレーツ・オブ・カリビアン、レ・ミゼラブルなんかのロケ地としても使われたのもわかる美しさ。
ペインテッドホールには
下段、中段、上段とあって
こちらは中段から上段を見た様子。
どれが彫刻で絵なのかわからないくらい。
上段部分の壁画も素晴らしく。
奥にはセントポール大聖堂が描かれている。
セントポール大聖堂といえば
クリストファー・レン卿の傑作ですね。
右のマントルピースの上の部分も
絵だなんて、、、
下段の天井はドームになっていて
素晴らしい装飾が至る所に。
もう騙し絵なのか本物の装飾なのかの
区別をつけるのが難しい。笑
旧王立海軍学校の美しい建築を堪能した後は
お待ちかねのお昼ご飯。
すぐ隣にある伝統的なパブ
「トラファルガー・タヴァーン」
でサンデーローストを。
(この日は日曜日だったので)
トラファルガー・タヴァーンは、
1837年創業の歴史あるパブ。
現在は重要文化財のグレード2に登録されている。
チャールズ・ディケンズの小説「互いの友」の中でウェディングのブレックファーストはこのパブでという設定。
ディケンズもこの美しいパブのエクステリアとインテリアに魅了されたのかもしれない。
テムズ川と反対側の壁一面にサマーカラーの
お花がぎっしりと咲いていて綺麗。
エントランスの横には面白い
お着物が。片足を失った海賊!?
トラファルガー・タヴァーンの壁には
所狭しとさまざまな絵画が飾られている。
イギリス大丈夫は日曜日にローストした
お肉を食べる習慣があり、これを
「サンデーロースト」
という。
日本では、ローストビーフのイメージだけど
チキン、ポーク、ラムとあって
パブのサンデーローストでは大体
ビーフを含め数種類のお肉からチョイス。
今回は、ローストビーフを選択。
ピンク色の程よい焼き加減のビーフで美味。
ヨークシャープディングもサクサクしてて
よかった。
トラファルガータヴァーンの外には
沢山のテラス席があって、テムズ川、
O2(ミレニアムドーム)やカナリーウォーフの
ビル群なんかが見渡せる。
天気の良い日は、ビール片手に
気持ち良い日が過ごせそう。
グリニッジには、旧王立海軍学校だけでなく、
ティークリッパーと呼ばれる「カティーサーク号」やグリニッジマーケット、クイーンズハウス、グリニッジ天文台などなど見どころは満載。
グリニッジエクスカーションのクライマックスはなんといってもグリニッジパークからの景色。
丘を登っていくと、グリニッジ天文台があるのだけれどその高さからのぞむグリニッジの景色が最高。それが次の写真。