ロンドン市民の憩いの場「ハイドパーク」。
ここが大都市ロンドンなのかと
忘れてしまう程広大な緑が広がっていて
穏やかな時間が流れている。

そんなパークの中に
サーペンタインギャラリーと呼ばれる
小さな美術館があってその隣に
かなり尖った建築物がある。

それがイギリスを代表する建築家
「ザハ ハディド」の「ザ・マガジン」
レストランである。


ザハらしい建築でとてもユニーク。
見る角度によって鳥が羽ばたいているように
見える。


インテリアはフューチャリスティック
でありながら、どことなくポストモダニズム
を感じさせる。

小学生の時、祖母が仕事でよく
村野藤吾の最高傑作の一つと呼ばれる
新高輪プリンスホテルに宿泊していて、
あの時、宴会施設のうずしおや飛天を
見た時の衝撃を思い出した。
あこや貝を散りばめた天井。

そうこのインテリアはどことなく村野藤吾の
新高輪プリンスと日生劇場へのオマージュと
勝手に解釈。笑


やっぱりザハは天才。
こんな空間を創り出せる建築家は
なかなかいない。

もうなんか宇宙空間のよう。
柱の隙間から光を取り入れてる所なんかが、、
そしてその光がテーブルに差し込み
料理を演出するのだろう。


ランチセットを頼んでみた。
というか前菜のつもりがなんだか
ブランチチックに。笑

スクランブルエッグ、
フォーマン&サンのスモークサーモン、
ディルのクレームフレーシュと共に

これが美味しかった!
ちなみにフォーマン&サンはロンドンにある
スモークサーモンのブランドで
オリンピックパークのすぐ横にある。
スモークサーモンツアーもやっている。


メインは、32日間熟成させたリブアイステーキ
クランチーなコスレタス、トマトのグリル、
バーネーズソースで。

このコスレタスサラダが美味!


そしてこれが問題児。
やっぱイギリスで食べたくなるのが
クリームティー。

スコーンがいけてなくてがっかり。
クリームもどちらかと言えば
デヴォンとかのクロテットクリームを
たっぷりぬりたくりたいタイプなので
ここのスコーンは頑張り過ぎちゃった感満載。


もう一度違う角度でインテリア。笑
やっぱり凄い。


ここから見ると白鳥が羽ばたいているように
見える。

東京オリンピックのスタジアムの件は
本当に残念だったろうに、、、

そうこうしているうちにザハも羽ばたいて
逝ってしまった。

ザハに想いを馳せながら食事出来る、
そしてなんとなく村野藤吾を思い出させて
くれるそんな空間が「ザ マガジン」。