子供が生まれると愛情・時間・体力のバランスが難しくなってくる。

「夫は私が世話をしなくても生きていけるけど、子供は私がいないと何もできない」と思って毎日バタバタ生きているのが自分。

 

そして、他の家族がやってるみたいに親やナニーに子供を預けて夫とロマンティックな時間を作るというのも積極的にできなかった。

 

そのことで夫とケンカになったことも度々あった。「こんな役割をこなすだけの関係は愛を感じられない!」と夫が口火を切るのだ。日本人同士も同じなのかしら?

日本人と結婚したことがないが、機能的な家庭の方が多いイメージである。

 

だが、息子も9歳になり、たまにお友達のお家にsleepover(お泊り会)する機会も増えてきた。この週末、オシャカは友人宅でテントでのsleepoverに招待された。

 

珍しく、夫と二人の夜だ。

 

我々はキャンドルの灯るディナーを予約することもなく、Take Awayをオーダーし、普段では観れない「怖い映画みたーい!」とおかめの主張を通し、映画は大して怖くはなかったが、その後、歴代のGlanstonbury(英国最大級の音楽フェスティバル)を過去から一気に見て「これは最高だった」とか「懐かしい!!!」とか言いながら、ダンスをしたり(かなり二人共ダサい)、ヒョットコも大合唱したり(こういう時にネイティブは羨ましい)それはそれは楽しくて、結局二人で眠りについたのは夜中の1時だった。

 

正に「子供が生まれる前の二人に戻った」感覚だった。ヒョットコは一つ下なので、音楽の歴史はほぼ同じだ。「ノエル(ギャラガー)は歳をとってもカッコいいよね。ポール・マッカートニーは82歳でステージ上がるなんて凄すぎる」だの、たわいもないことを話し尽くした。

 

子供はいつかは自立する。その日が来るまで出来る限りのことはしてあげるつもりだ。だけどいつかは子供が巣立ち、また二人の生活になる。その時に「あー、この人と一緒にいて良かった。」と思いたい。

 

この夜を通じて感じたのは、特別なセッティングなんて要らない。自分たちが一番楽しい時間を過ごす。そうすると自分がどうしてこの人と結婚したのか、パートナーとして選んだか、そんなことを再確認することが出来る。

 

ママ・パパじゃない時間『お家デート』、これからも楽しみにできそう♡