最近、子供ネタばかりで本意ではないのですが、思い出に共有させてください。
一昨日がオシャカの学校の運動会だった。
遠い記憶を遡っても、おかめにとっての運動会は一年でも一大行事だった。
終日丸ごと運動会で、赤と白に分かれて大玉転がしや玉入れ、徒競走、綱引き、障害物競走、学年ごとのダンス。それはそれは楽しい思い出ばかりだ。
オシャカの小学校のSports Dayは、朝9時半から11時という短さ。
今年初めて応援に行くことが出来た。
学校の近くのラグビー練習場を借りて3年生と4年生だけ合同だ。他の学年は時間差で実施される。
一番の目玉は徒競走である。そして、これしかまともな競技がなかった。
何がビビるって、イタリア人ママの息子の走りよ。
頭を斜めに下げて相手をけん制しながらまっしぐら。
隣のレーンに侵入!
爆笑しながら「こんなところにもイタリア人らしさを出してくるなんてスゴイ」
ちゃんと5本のレーンが引いてあるのに、それを超えて相手のレーンに割り込む理由が分からない。それに爆笑していたら、他のグループでは、今度は互いのレーンに侵入し合って、ゴール時点では出発とは違うレーンでゴールするではないか。
「日本だったらあり得ない」というのが感想だがどうだろう。今の時代、真っ直ぐ走ることさえ今の子供には難しいのだろうか。
そして顕著だったのは、女子は横をチョクチョク見ながら走る。マレーシア人ママが「真っ直ぐ前見て走りなさーい!!」と叫んでいた。彼女はとても厳しく逞しいママである。
徒競走以外はドッジボール、フットボールのシュート、バレーボール、障害物競走といった種目だが、すさまじいカオスっぷりだった。
まず皆がきちんとルールを理解せず、ドッジボールで言えばボールが当たっても残ったり、枠の外に逃げるという状態でそれを誰も注意しない。何が勝ちなのか負けなのか、全く謎である。
シュートは高学年の女子がゴールの前に直立し、ボールを避けて止めない(この年齢のシュートはパワフルだ。なぜ彼女がゴールキーパーなのか?)
障害物競走においても、飛び越えるところをダッシュしたり、ズルのオンパレード。
学校側の意図は分からないではない。
『子供達の運動能力に関わらず、全員参加してスポーツを楽しむ』
これが全てなのだ。正直、走っているんだかジャンプしているのか分からないレベルもいる。
『子供たちが楽しめればそれでいい』とおかめは納得することにしたが、頭の半分以上は「なんだこれ」というのが感想である。勝ち負けのないスポーツなんて醍醐味が半減だ。
運動会は断然日本の勝ちである。私たち日本人はあの行事を誇りに思うべきだと思う。
ただ何より我が子が徒競走で学年2番だったということが一日の一番誇らしい瞬間であった。(最後は自慢)
但し、来年行きたいかはビミョーである。