大人になると色々頭の中も日常も複雑で仕方がない。

迷路に迷い込んでどちらを向いて進んでいるのかさえ失いがちな気がする。

 

それにくらべて我が子の頭の中のシンプルすぎる世界は羨ましい。

 

何度も投稿しているが我が子は英国キッズの王道であるフットボール(サッカー)一筋である。

武道、水泳、チューター(家庭教師)これに週6日はフットボール、3つのグループをかけもちしている。

その内、彼の情熱はフットボールのみ。極めてシンプルである。

 

今日投稿したのは、シンプルで一直線なレーダーの様な情熱こそ『機会』を呼び、そして一歩ずつ着実に大きなチャレンジの舞台へ導びくものだと彼が教えてくれたから。

 

オシャカは金曜日にヒョットコの勧めで、元プロフェッショナルプレーヤーのアカデミーU11/12のトライアルを受けた。(オシャカは9歳)「トライアルが通らなくても失うものは何もない。コーチに認知してもらえば良い」とヒョットコは伝えた。「OK」いつもオシャカは何も躊躇せずに受ける。

とにかくプレー出来れば良いのだ。それがトレーニングでもテストでも。

 

今朝アカデミーの人から「おめでとう。パスしました。来季から一緒にプレーするのが楽しみです」の通知がきて一番驚いたのはヒョットコだ。確かにオシャカのトライアルは良かった。でもまさか合格するとは思っていなかった。

この舞台を踏み出すことでこれまでずっと友達と続けてきた地元リーグの来シーズンはプレーしないことが決定した。「寂しい?」と聞いたら「全く」と言う。

 

ここですでに男と女のメンタリティの違いを感じる。おかめは絶対「申し訳ないな、私だけ」とかやや後ろめたさを感じるだろう。「友達いなくて不安だな」「年上とプレーなんてきっとみんな上手なんだろうな。大丈夫かな」と得意の考えすぎが始まる。

 

自分のレーダーに真っ直ぐ進む。するとステージごとに必ず機会が与えられる。それは既に次の準備ができてる証拠。

そして目の前の機会を掴むことでもっと大きな自信へと繋げる。フットボール以外の彼はシャイで前に出るタイプではない。ひたすら上手くなりたいから練習し、コーチの指導をよく聞き、毎回全力で勝ちに行く。その繰り返しだ。


子供の真っ直ぐさが眩しい。息子に「おめでとう」と声をかけながら、その一方で、複雑な迷路に迷い混んでいる私に真っ直ぐなレーダーを持てと言われた気がした。「ママ、シンプルが一番だよ」と。