BGTはイギリスの大衆TVショーで、近年は各国で放送されているようだ。
去年はこのショーにお笑いのとにかく明るい安村さんが出て、パンツ一丁で芸を披露していた。
実はBGTには思い出がある。
英国に移住して間もなくヒョットコがこの観覧希望に応募したらチケットが取れ、二人で会場に観に行ったことがあるのだ。そして、おかめは観客として数回TVに映っている(プチ自慢)。
TVと言うのは基本やらせである。すべてが演出である。
一度入口でチケットを渡されたのだが直ぐに交換された。審査員のすぐ後ろでその一列は全員カップルだった。
カメラマンがキャッチしやすい席がすでに決められている。
私たちのような異国カップルは番組にはもってこいだったのだろう。
話は逸れたが、今年驚いたことは昨晩の放送だけで3組も日本人が出ていたのだ。
嬉しい。そしてそのうちのダンスチームがサイモンのゴールデンブザーを獲得し、見事準決勝進出を勝ち取った。
舞台裏で円陣を組み「ゴールデンブザー取りに行こう!」と女性リーダーが声をかけて、勝ちを取りに行く日本人。カッコ良かった!キレッキレのダンスで「地球人ではないみたい」とジャッジからも絶賛されていた。
芸人のオーディションも悪くはないし、観客に好かれるが「日本人って意外とバカげたこともするんだね」的な愛され方だったのに対し、今年オーディションを突破した2組は自信に満ちた完璧なパフォーマンスで通過した。
おかめが心から日本人に願っているのは「もっと世界でチャレンジして欲しい。そして英国は世界と繋がる大きなステージだと知って欲しい」これに尽きる。
これで決勝に残ろうが残るまいが正直どうでも良いと思う。
彼らのキャリアで、日本を出てチャレンジしたという勇気ある行動は自信を生み、これをバネにしてグローバルなパフォーマーになるのは夢ではない。
ここまで来ただけでも「よく来てくれました!」と拍手を送りたい。
Britain's Got Talentはサッカーのプレミアリーグ然り、世界から才能が集まってくる場所だ。(一方で、しょーもない芸を披露する人も一握りいるが、以前より減った。これもTV界の「人をバカにして笑う」ことが許されない時代の影響だろう。それはそれで面白いので残念ではあるが。)しかもサイモンは世界に名だたるエンタメのグルでそのゴールデンブザーを取るとは天晴この上ない。
英国のTVで日本人を観る日がもっと増えることを願っている。
彼らが次のステージでどんなパフォーマンスをしてくれるか今から楽しみだ。