ずっと昔から気になっていることがある。
ヒョットコは前世でアフリカで狩りをしていたんじゃないかと言うほど、ものすごく遠くのものが見える。
これはバスの番号やお店の看板を見るにはとても便利で助かる。
真っ暗闇でずっと携帯をしていてもあの視力を維持しているのは目の質が高いのだろう。
ただしかし、ここには罠があって、近くのものが見えないのである。
特に冷蔵庫である。目の前にあるのに「〇〇がない」と言う。私がパッと開いて「ここにあるじゃん」と言うと「オカメが隠してたんだ」とか捻くれたことを言う。
まず、冷蔵庫を開けて探すことをしない。開けてボーっと見ている。そして「Where is 〇〇?」と私を呼ぶ。
これは、靴やコートが入っている収納も同じで、絶対どこか行く前は10回に10回同じことが発生する。そんなこんなで週末のんびり寝ていたいので金曜日の夜に必ず「明日の朝、『Where is 〇〇?』って絶対聞かないでね。必要なものは今揃えて」と言うのだが、翌朝になると絶対に何かを探してグチャグチャにとっちらかしながら「遅刻だ。遅れてるのに~!」とか言うので怒りが沸き起こるのである。
ヒョットコは因みに超朝型なので起きてから出るまでに数時間余裕があるにも関わらず!なのだ。
これは外国人夫の特徴なのか、個人によるのか、どこの旦那も一緒なのか聞いてみたい。
そして更に不幸が続く。
全く同じ遺伝子をオシャカが引き継いでいるのだ。
最近オシャカの友人が眼鏡をかけ始めている。が、オシャカはまたこれまったくヒョットコと同じで、すんごい遠くの文字は見えるが、モノを見つけられない。
目の前にあるのを指摘すると「あ、ホントだ。てへへ」と笑ってごまかす。
これは眼鏡の問題ではないだろう。
決まったところに置いておくというのも出来ない我が家のBoys。
毎晩テレビのリモコンを探す。なぜ所定の位置に置かないのか~い!!!
おかめの父親は嫌味なほど几帳面だったので、日本で一緒に住んでいた時は「いちいち男のくせに煩いな~」と思っていたが(父親はおかめのだらしなさに呆れていたと思うが)、あまりにも自分の夫が父親と正反対なので対処の仕方が分からない。
逆にヒョットコに聞いてみたい。
「あなたの眼には何が見えているの?」と。
本気で聞いても逆に私の入れ方に文句をつけてくるし、「じゃぁ、自分の好きなようにしまって。」と言うと、ありえないくらい適当なしまい方をするので結局気持ち悪くて自分でやり直すことになる。
これが万国共通の「あるある」なのか「オカメさん、頑張って!」なのか知りたい。
人は完璧でないことは分かっている。でも、でも、こんなに目が大きいのに「何が見えてんの?」は永遠の謎である。探す時だけ靄でもかかってんじゃなかろうか。。。
怒りを飛び越えて男の七不思議に認定してほしい。この手の「何故」は考えるだけ無駄という話。