毎年英国ではRed Nose Dayというチャリティの日(むしろ週)がこの時期にある。
つい先日終わった。
日本の24時間テレビのようなものがイメージとして近い。
英国の様々な分野の有名人が面白可笑しいゲームをやる間に、戦争や飢餓に苦しむ子供の映像だったり、笑いと世界平和への願いが交互にくる忙しい構成となっている。
今年面白かったのは、日常はド真面目なニュースを読むキャスター達が、その場で渡されたジョーク(ダジャレのようなもの)を真顔で、さもニュースを読むようなプロの顔つきで読み上げた後に、くだらな過ぎて噴き出すか、くだらなくて読み上げたカードを投げ捨てるか、彼らの反応を観るのが面白かった。
普段真面目な姿しか見てないだけに、それが余計に可笑しかった。
人気番組のパロディもある。ものまねだったり、本当にその番組に出ていた人も参加する場合もあり、年に一度の英国全土の大規模チャリティ・デーなのだ。
ただ、私のチームメートの女子は「Red Nose Day」には全く寄付しないという。「なんでって聞いてもいい?」と他の女子と聞くと「自分の弟が障がいを持っていて、小さいころから違う団体に寄付しているのが一つ。もう一つは、Red Nose Dayのイベントの為に作られるTシャツなどのマーケティングにお金を使うことに賛同できない」という二つの理由だった。
チャリティだからといってお金を出してその気になるのとは違う。自分のお金の使い方に自分の意思をきちんともち、団体の活動を確認して「ここに寄付したい」と共感して行動する。イギリスの女の子ってそういう子結構いる。普段はノリノリの若者なんだけれど、話をするときちんと筋が通ってる子。年下でも格好いいな、って思える
それに彼女が「私は△△と思うから〇〇を支持しない」と私たち同僚に言うところも格好いい。自分の行動に責任をもつ。これこそ大人の女性の在り方。きっとそういう教育を受けてきているんだろうな。
みんなの思いが助けを必要としている人たちに一番望む形で届くことを願ってやまない。