皆さま、週末のんびりされましたでしょうか。ロンドンはやっぱり雨。

春が近づくと天気が不安定。

 

日本の春はいろんなお別れや始まりが目白押しで切り替わる季節である。

そんなことを考えていたらふと私の転職について話したくなったのでお聞きいただきたい。

 

約10年勤めた日系を辞めようと思ったきっかっけは山ほどあったが、いざ転職活動をし始めてみて多くのことに直面した。

以前にも書いたがどうしても現地会社に勤めたかった。なぜロンドンにいるのに日本の企業カルチャーで働かなければいけないんだ、と思ったから。

周りからも「日本の会社は大変そう」と言われることも多かった。日本人の労働環境は英国では同情に値するのだ。

 

ネックになったことは主に二つ。

  • 勤務期間
  • ジョブタイトル(役職)

本日は勤務期間についてお伝させてください。

ロンドンのような仕事がたくさんある場所では通常3~4年で職を変える。

長くて5年。

同じ役についていたら3~4年でその役割で学べることは完了し「What's next?」となる。因みにこの「What's next?」は会議でもよく耳にする。文字通り「で、次は何?」

 

1年程度でコロコロと職を変えるのは、あまり良い印象ではなさそうだが、理由による。仕事と仕事の間に期間が空く場合、「その期間何をしていたか」は用意しておいた方が良い。これは日本でも同じだと思う。

 

もし5年以上いた場合が注意である。日本では「きちんと一つの仕事を続けていて、きっとうちの会社に入ってくれても長く続けてくれるだろう」とポジティブな印象を与えるがロンドンでは違う。

「そんなに長く同じところで働いていて向上心がないのではないか」の方が圧倒的だ。現地会社は同じ人を何十年も面倒見ようなんて気はサラサラない。

今のポジションよりも少し上、且つ、その人の今やっていることよりも、もっと責任範囲が広い、もしくはもっと専門性を磨けるところに応募するのが理想的である。

 

5年以上同じ仕事をしていたならそれなりの準備が必要だ。その期間何を身に着け、何にチャレンジし、どんな成果をあげたか。

以前に「日系に勤めるのは短ければ短いほど良い」と伝えた。

ここにも繋がる。

 

現在マーケットはコロナ以降売り手市場で動きが早い。

ロンドンはあなたの忠誠心よりも即戦力を求めている。「頑張ります。やる気は満点です」が通用するのは日本の新卒採用くらいだろう。おかめはこちらのインターンシップの業務にも携わっているが、いくら若手採用の門戸が大きく開かれていても、実際に採用されるまではそこそこ厳しい。とにかく応募者数がものすごいのだ。ロンドンで働きたいのは英国人だけではない。そして条件が良ければ良いほど応募は多い。その何百を超える応募からリクルーターが目を光らせてアプローチする可能性を考えて欲しい。

 

ある程度の年齢に到達してしまえば「あなたが何を組織にもたらし、そしてどうなりたいか」会社はその手助けができるかどうか見ている。

 

そしてこれは「Job title」と大きく関わってくる。

明日はこれについてお話しまーす。

 

皆さまにとって良き一週間の始まりでありますように。