英国人の動物好きはどの程度知れ渡っているだろうか。

この国では人権並みに動物は大事にされている。

 

英国に来て直ぐにおかめは映画で有名なNotting Hillのポートベローマーケットにビンテージの洋服を探しに来ていた。その時日本から持参していたリアルのラビットファーのジャケットを着ていた。フワフワで温かく軽くてとても気に入っていた。

 

道を歩いていると一枚の紙を渡された。そこには「動物虐待」と動物の痛ましい姿の写真がプリントされていた。「怖っ」と震えた。会社にミンクのスカーフをして行ったらベジタリアンの同僚に「dead animalを首に巻くのか」と半分冗談半分本気で言われた。

 

英国人は動物保護・愛護にものすごく熱心だ。

馬刺しやフカヒレ、スッポン鍋なんて英国人からしたら残虐以外何物でもない。英国人は日本の文化に憧れに近いものをもっているが、動物愛護に関しては恐らくアジア人の野蛮さでみているはずだ。

英国人を日本で食事にご招待するときはくれぐれもどこに連れていくか気をつけた方が良い。「Sushiが食べたい」と言われて良かれと思って活け造りなんか見せた後のしかめっ面が目に浮かぶ。吉より凶に転ぶ可能性が高い。彼らのSushiは私たち日本人の寿司ではない。

 

英国のTVコマーシャルの8割は動物が登場する。日本のようにセレブリティは殆ど起用されていない。(よって不祥事でCM契約がオジャンになるといった話もない。)

おかめは特にトイレットペーパーのAndrexのCMがお気に入り。これはラブラドールの仔犬がブランドになっていて、癒しそのもの。ロールにも仔犬がプリントされている。

犬を外で飼う習慣もないし、パブも犬の出入りはほぼ認められている。犬は人間とほぼ同等もしくはそれ以上と考えても良いくらいである。

もし英国にホームステイで滞在する場合は必ずペットが大丈夫か聞かれるであろう。

そしてちゃんと「猫アレルギーです」「犬が苦手です」など自ら申告することも大事。

乗馬を趣味とする女性も結構多い。家では飼えないが、厩舎に所有して週末ライドする。(もちろんややリッチな方の生活だが)

 

ロンドンは都会だが緑が多い。家のすぐそばに絶対に公園がある。だから動物も飼いやすいのだろう。英国人の殆どには「人・自然・動物は共存している」意識がある。

 

英国に来る際には、アニマルレザーやファーの扱いはやや気をつけましょう~というお話でした。因みにフェイクファーやアニマルプリントは人気です。