2008年は日仏交流150周年とのことで、フランス各地で多くの記念行事が行われた。

ブザンソンでも行われたし、ディジョンでも。

ディジョン日本語補習校としてもいくつかの活動をした。

私にとって印象深かったのは、フランスの老舗デパートのギャルリーラファイエット ディジョン店の入り口から入ったあたりで小さなコンサートをしたこと。

その期間には、ギャルリーラファイエットの外観2階部分からこいのぼりを幾つも吊り下げ、地下1階ではマンガコーナー、2階の一角では折り紙コーナー、3階で書道・・・館内では日本語の歌を流し合気道のデモンストレーションもあり、そして、補習校の生徒達は小さなコンサートをした。

子供達は浴衣を着て並び、5曲歌った。

1日目の伴奏は私。

キーボードの音を琴の音に変え、少しアレンジして弾いた。

曲目は“春が来た““こいのぼり” “かたつむり” “歩こう!(となりのトトロから)”“思い出の歌”。

“歩こう!”を歌いだしたところでフランス人のお客さんの中には

「ああ!この曲!」

「知っている!知っている!」と!。

喜んでくださった方たちも!

日本が誇る才能。HAYAO MIYAZAKI

みみのクラスメイトもジブリが大好き。

それから、フランスにはマンガ専門店が沢山ある。

パリのオペラ座付近にある日本の本屋さんのマンガコーナーで”メイド服”を着ているフランス人を見かけたことも。

ブザンソンにもマンガ専門店はあり、うちの近所で小さなマンガフェスティバルも開催されていた。

手作りのコスプレ衣装をまとった若者たちの何人かに私は思わず声をかけた。

彼らは目を輝かせて、来年、日本に行くの!と言っていた。

フランスでは、日本のマンガの普及度合いが他のヨーロッパの国と比べて格段に違う。

その昔、フランスにいる画家たちは日本の浮世絵に魅了された。

遠い国、日本の文化にも惹かれるのだと思う。

フランスの雑貨屋さんに日本風のものを売られていたり、日本語が書かれている商品なども時々見かけた。(若い男の人のTシャツの胸に”食事処”というロゴを見つけた時は思わず笑った)

最近、日本語を勉強するフランス人で多いのは“マンガ好き”だ。


そういえば、一時帰国で乗った飛行機が成田に着陸した瞬間、数名のフランス人の若者が歓声を上げながら大きな拍手をした時があった。

彼らにとっての憧れの国日本に着陸した瞬間だったのだ。

みみの国はle voyage de CHIHIRO(千と千尋の神隠し)、、KIKI la petite sorciere(魔女の宅急便)が作られた国。ポケモンの国。だと分かってもらえるのはありがたい気がした。


(来週最終回!もうすぐ終わります!)