こんにちは。
7月29日。
去年の今日。
私たちはここマレーシア クアラルンプールに来ました。
たくさんのスーツケースと共に。
夕日が目に沁みる、クアラルンプール国際空港にて…
到着して、ここ↑に出てきた時は、写真の私は、一応スマイルを浮かべているのですが、実際は意外と複雑な気持ちでした。
けして、「ばんざーい!」「移住スタートするぞ、ワクワク」みたいな気持ちではなくて。
もちろん、移住の第一歩のスタートラインに立った喜びはあったのだけど、
同時に、目指してきたことが、いざ叶ってしまって、むしろ戸惑う、というか。
翌日から始まる現実の生活に、身が引き締まる思い、というか。
結果、感情としては、けっこうフラットな気持ちでした。
そして、1年が経過した今日。
よく、「この1年あっという間だった!」なんていう言葉がありますが、あっという間、という感覚は、正直ありません。
その代わり、長かった〜という感覚もなく。
ただただ、私たちの日常をを一歩ずつ積み重ねていって、気づいたら1年経っていました。
意外と移住生活って、淡々としてます。
日常、だからね。
それでも、この1年を振り返れば、いろいろありました。
自分たちの生活をここマレーシアで、ゼロから軌道に乗せることに、日々一生懸命。
家族で力を合わせて、ここまで来ました。
人間関係もゼロから。
娘の学校関係も。
こちらでの生活一つ一つも。
例えば、買い物する場所一つにしても、自分たちにとって快適な店、快適な場所を見つけるのには、そこそこ時間を要しました。
日本のように一様ではないので、場所によってクォリティが違ったり。
それが、イオンであっても…、雰囲気(店に漂うにおいが苦手だったり。。)も違うし、最初は本当に全て手探りでした。
※場所によります。キレイめイオン直結のコンドミニアムに狙いを定めて住んで、移住の最初から「日本よりむしろ楽!」と言っていた日本人ママもいるので。
ほんとに一歩一歩。
我ながら、よく頑張りました。
素直にそう思える…
この年齢になると、何かに新しく頑張る、ということが少なくなります。
だいたいのことは、知っていることか、その延長。
日本に暮らしていて、ここ数年、よく
「私、ここでは、もう目をつぶっていても生きていける」と思っていました。
おごっていた、とも言えるかもしれませんが。。
正直、日本で生きることに飽きていました。
なぜなら、あまりに便利すぎて。
全てのことが、整い過ぎていて。
つまらない。
生きている実感が、ない。
もっとsurvival (サバイバル)したい。
そんな私に、移住生活はぴったりでした。
この1年、久しぶりに、一つの方向に向かってがんばりました。
そして、自分が自力で生きている、という実感がありました。
こちらで出会ってまだ間もない現地の人たちが、私たちを助けてくれた時は、ありがたさが身に染みました。
人に対して、こんなふうに純粋に感謝が湧くのも、久しぶりかもしれない、とさえ思いました。
それくらい、日本の生活は便利過ぎ、完成し過ぎていて。
それに伴って、私の心も、鈍感になっていました。
そして。
この移住生活で得た、何よりの収穫。
それは、
『家族の絆、信頼が深まった』こと。
本当にこれです。
海外生活、最終的に頼れるのは家族。
家族の絆。
夫が人生のバディ(=相棒)であること、そんな夫への感謝の気持ち。
そして、8歳の娘も、思いのほか頼りになるんです。
日本にいたら、この感覚には、私は出合えなかったと思います。
今日から、移住2年目。
この1年間で、こちらでの生活の基礎は分かったので、ここから、私がさらにできることを探して。
ステップアップしていきたいなと思います。
海外移住を検討している方、移住を迷われている方。
正直この日本の恵まれた、便利過ぎる生活に飽きた、と感じる人。
自分が、今「生きている」ことを実感したい人。
もう1度、何かにチャレンジしたい人。
海外移住、おすすめします。
けして万人向けとも思わないのですが、挑戦する価値、あります。
人生に、新たな世界が広がります。
↓カフェのテラス席に、猫がくるのは、こちらではふつうなこと…☺️
愛すべきマレーシアの日常です。