【移住生活218】一時帰国中。「キッザニア東京」に連れていってみて感じた、良い点と違和感。 | 家族でマレーシア移住中ブログ✈

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娘には世界を舞台に強く幸せに生きてほしい。
そして私も自分の人生を楽しみたい!
行きついたのが海外移住、しかもマレーシアへという結論。
2023年夏に、家族でクアラルンプールに来ました。

思うところあって、娘は日本でもインターナショナルスクール育ちです。

こんにちは。


先日、8歳の娘を連れて、キッザニア東京に行ってきました。


キッザニアとは、子どもがお仕事体験をできる屋内施設。


キッザニア自体は、以前から知ってはいました。


でも、実は私、キッザニアをちょっとうがった目で見ていて…興味はあったけど、行くのを控えてました。


だって、大企業のPRのにおいがプンプンする。


実際のキッザニアの入り口、こんな感じ↓

もう、どんだけANA協賛なのっていう感じで…

完全にANAの飛行機乗る前のゲートを模してました。

これが、キッザニアの入り口。


施設の中も、とにかく社名のロゴがギラギラ。


こうやって、子どもたちの脳裏に、社名を焼き付けて…


あわよくば、次に子どもたちが買い物に行ったら、ここで見て覚えた会社のものを買ってもらえればな、とか。


企業側は、そんなことも考えているのか、いないのか。


資本主義、恐いな〜


で、

実際お仕事を体験してみてどうだったか?


娘は、三菱鉛筆の鉛筆工場で、工場体験をしたり。


バンダイのおもちゃ工場で、おもちゃ作りしたり。


味ぽん工場で、味ぽん作ったり。

(完全に工場作業者になってて、笑えました😅)


パティシエ体験したり。


フラワーアレンジメント体験したり。


合計5個のお仕事を体験。


本人、1番楽しかったのは、パティシエ体験だったそうです。


私は、横で見ていて、

子どもたちが、会社の仕組みやルールにしたがって、言われた通りにやらされている、みたいな感じが…若干気になりました。


帰る時、娘が、

「あ〜疲れちゃった。だって5個もお仕事して、働いたんだよ!」

なんて言っていて。


働く→疲れる

という、大人がよくやっていることを経験できて、大人の仲間入りをしたようで、楽しかったみたいです。


そういう意味では、このお仕事体験、よかったなとは思います。

働くって、楽ではないよね、と。


ただ一方で…


これからの未来を生きる子どもたち。


AIによって、今存在する仕事の多くは無くなる、と言われている未来。


AIには出来ない、人間にしかできないことを探して生きていくことが必要となる世代の子どもたち。


そんな彼らに、私たちの既存の価値観を、引き続き植え付けるのは、どうなんだろうと。


既存の価値観。


すなわち、今、既にある仕事、会社の中から選ぶ、という考え方。


私の世代は、まるでレストランのメニューから会社を選ぶような就活でした。


リストから、名前を知ってる会社を選んで、エントリーシートを提出して、面接を受けて、受かったら入社して…みたいなプロセス。


有名な会社だったら、ひとまずOK、みたいな。


大学受験の延長みたいだった就活。


これと同じことを、我々の子ども世代にも、まださせるんだろうか。


そもそも「働く」って何?


「働く」って会社に就職すること?


「働く」ことを、安易に会社に就職することと結びつけてはいけないと思う。


自分の持つスキルと経験で起業するのも、もちろんよし。


究極、家で野菜を育てて、それで食べていくことができれば、そしてそれで物々交換ができれば、働かなくてもいいのかもしれないし。


生きていくためには、いろいろな手段があって。


その中の1つの選択肢が、会社勤めなのであって。


就職が唯一無二の選択肢のように、子どもたちに印象付けるのは罪なこと。


そんな風に、自分自身、40年強を生きてきて、そして最近のおかしな世の中を見ていて、感じます。


キッザニア。


単純に、

子どもにお仕事体験させられるから良いよね🎵

はちょっと危険だと思いました。


知らぬ間に、未来ある小さな子ども達を、会社の奴隷となる人生へ導いてない…?


なんて。

あれやこれやと。


キッザニアからの帰り道に、思ったのでした。


「お仕事」に目覚めた娘↓

朝からベランダ掃除に精を出す。

これも、キッザニアの良い影響、かな。