鶏口となるも牛後となる勿れ | 読書至上主義

読書至上主義

毎日1冊は本を買ってしまうワタクシの雑感です。

鶏口となるも牛後となる勿れヒヨコ


市橋容疑者のニュースを少し読んだら、このことわざを思い出してしまいました。ご両親が医師、「自分は医者になれなかった」と語ったとか語らなかったとか……。

幼少時代はクラスの人気者、成績優秀、背も180センチと高く、スポーツ万能。だからこそ、挫折(世間から言えば、全く挫折じゃないのに)には耐えられなかったのかしら?

あくまで想像しかできないので、お下品な推測話はここらでやめておき……。


自分のことについて語れば、私は容姿だけでなく、学歴コンプレックスがあり(東大でも早慶でもない)、家柄も医者ではないし、むしろ労働者というか本当に両親はセレブでもなければ、下町のダサさ丸出しで、頭も相当悪い方です。実家には書籍がほとんどなく、実はアメリカ留学前に母親を思いっきり泣かせたことがあります。


「もしも私が大学教授の家に生まれていたら、家には本がたくさんあって、読みたい放題だったのに。親がもっと私を教育してくれたらもっと伸びたのに!」と……。


その頃アメリカ行きは確定していた。台所で野菜を切っていた母親が包丁を持ったまま、ワンワン、ワンワン、大声で泣き出した。彼女はその頃40代前半だったはず。「こんなに毎日朝から晩まで働いて、アメリカ留学費用も捻出して、夢を叶えてあげたというのに、お母さんは本当に、本当に、悲しい……(号泣)」。

その後、しばらく本気で母親が泣き始めたので、初めて子供心に「しまった。人を本当に傷つけたのかも」と思いました。

あの時の母親の号泣姿は、今も忘れません。


母親はよく言います。

「親をバカにして生きる方が幸せよ」と。


おっと、本題に戻すと、私の自分の慰め方は、「鶏口となるも牛後となる勿れ」です。

自己肯定感を感じられた方が、人間はやはり幸せかもしれません。ちょっと相対性ってやつを基にした哲学だから、ややもすると良くないのですが……。現実は現実。


中学時代の親友の話。彼女はいつも学年1番だった。私は学年1番なんて、ぜんぜ~ん取れなかった。そして、彼女は名古屋で一番の進学校へ進んだ。そこは名古屋の各中学校で学年1番の人しか入学しないので、1番だった子でも絶対に誰かが300番でビリを取るに決まっている。そして、私の親友はかつては1番だったのに、もう1番ではない自分を受け入れられず、頭がおかしくなる。精神病になり、中退した。引きこもったはず。今は、どうしているのか知らない。


公立ではなく、ワンランク落として、エスカレーターで大学へ行ける楽ちんな私立へ行った私は、高校では1年生の時はクラスでいつでも2番だった。だから、気は狂わなかった。楽しく、適当に、楽ちんな高校時代を送りました。それゆえに、エリートコースなんてほぼ歩めるわけもなく、平凡に過ごせることになりました。


会社でもそうかもしれない。東大生ばかりがいる省庁やNHK。そこで、早慶だとちょっと扱いが違うらしい……。トヨタ自動車でもヒエラルキーは入社時から決まっているし、銀行もそう。私の元夫は銀行員でしたが、彼自体が私からしたらめっちゃ優秀なのに、彼はいつでも劣等感に満ちていた。あれほどの頭脳の人が、いつも自分をバカだ、バカだと嘆いていた生活でした。勿体ない話でございます。


直近は、ベンチャー企業で勤務して世界がまた広くなりました。そこは、typicalな日本の大企業ではないから、優秀な人から変な?人まで正直なところたくさん居て動物園のように面白かったです。まさに、魑魅魍魎? これぞ現実社会の縮図、という環境で。伸び伸びやれるのが、一番面白いなと感じた環境だった。数字が勝負。結果が勝負。それだけの世界は平等でした。私の営業成績は売上でいえば、そこそこ。でも、取引先の新規開拓営業はダントツ優秀だった。すげっ!! テレアポはすごい上手です。本当に自信があります。


組織のビリよりは、組織の上に行った方が私は個人的にはいいなぁ~、と感じます。


でも、本当はこんな慰め方はしたくない。

実際には、比べるのは、昨日の自分と今日の自分。いつでもライバルは昨日の自分。

これを教えてくれたのは、前の会社で取引があった、プロトコーポレーションの人事部長です。彼からはたくさんのことを教わりました。ありがとうございます。公の方だから、名前を出しても支障はないはずです。イケメンで頭脳明晰、性格も良くて、いい方なのですよね~。

↓↓↓

写真と「マイナビ」でのインタビューはこちら♪

http://tenshoku.mynavi.jp/job/backnumber/jinji_interview/index.cfm?volume=43


あらら、話がズレました。

夕食を作らねば……ナイフとフォーク