恐らく、皆さんご存知の自己啓発本です。全米で900万部以上売れたみたいですね。今ではごく当たり前となってしまった概念「引き寄せの法則」の元祖みたいな本でしょうか
2007年秋に『ザ・シークレット』が各書店でものすごく宣伝されているのを嫌というほど目にしていたのですが、私はなんか買う気になれませんでした。あの山川夫妻が翻訳されたなら、『アルケミスト』同様いい本だろうとは予測できたのですが、なんでしょう、仕事がかなり多忙だったせいもありますが、手に取らずに時が過ぎました
それから1年後の夏、前職の社長が宴会で「『ザ・シークレット』を読みなさい」と私たちに言いました。
その後、なんとなくその言葉を気に留めながらも買う気にはなれずにいたのですが、とある書店に行った時いきなり『ザ・シークレット』が「あんた、これでも買わないのか? おいっ!」とガーンと目に飛び込んできました。それで、神様の誘導に負けたと思って手に取ってレジまで運んでしまいました
会社を辞めてロンドンへ行くまでに時間があったので、昨秋一気に読みました。
そして、読まないよりは、読んで本当に良かったなぁ~と思います
私の印象に残った章は、「人間関係の秘密」の章です。気になった文を記します。
まるでそのように行動する。今それをすでに受け取っているかのように行動する。
あなたは他の人があなたを扱って欲しいように自分を扱っていますか
自分を犠牲にする人はいい人だと思っているのは間違いです。自己犠牲はいずれ怒りに変わります。
あなたの役割はあなたのことをすることです。
あなたの喜び、あなたの幸せを取り仕切れるのはたった一人の人だけだからです。それはあなたです。
他の人はあなたの幸せを作り出すことはできません。
従って、自分自身をまずは愛で満たせば、自然と周囲にその愛は広がり、まわりからも愛される人になるそうです。
他には、お金、成功、仕事、健康の秘密などが書いてありますが、要はナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』と同じ本だといえばそれまでですが、人はわかっていてもすぐに忘れてしまう動物。繰り返しこういうポジティブシンキングの本を読み続けるのは悪いことではないと思います。
ただ、アマゾンでも誰かが書いていたように、願えば叶うなんて甘い、努力しろ、最低な本だ、と辛らつなことを書いている人もいました。まあ、著者に言わせれば、努力を継続しているという大前提でこういう思考を持ちなさい、と言っていると思うのですがね
とにかく、すごく気持ちのいい本です。「これから私、やりたいことが何でも出来るかもしれない!」とついつい思い込んでしまえそうな本です。この時期に、もう一度読んでみようかな~