日本を代表する世界的指揮者、小澤征爾さんが旅立たれました。


小学生の頃、父から勧められた小澤征爾さんの著書「ボクの音楽武者修行」を読み、スクーターでヨーロッパ1人旅行に向かった話を見て感激したのをよく覚えています。


オペラシンガーズ時代に参加させていただいていたセイジ・オザワ松本フェスティバル(サイトウキネン)では、その気さくなお人柄で、メンバーと一緒に野球を楽しんだり、ユーモアあふれるお話をしてくださいました。


同世代で大ファンだった父が、1974年の国連でコンサート記念メダルを持っており、そこに直筆のサインをいただき父に渡した時は、子供のように喜んでいたのをよく覚えています。

マエストロにサインをお願いする時、「おお?なんだこりゃ、あぁ、こりゃ国連の時のコインだな、忘れちゃってたよ、ワッハッハ!」と、豪快に笑っていらしたことを思い出します。


気さくで細やか、豪快でありながら繊細な音楽作り。

その魅力は一言では語り尽くせません。


小澤征爾さんの言葉


その場で降りかかってきたことを精一杯やり、

自分にできる限りの良い音楽をすることによって、いろいろなことが何とか運んできた。


心よりご冥福をお祈り申し上げます。