繁華街の記憶・・夜の池袋 | のすたる爺の電脳お遊戯。

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北国の港町に生息する莫迦親父な生き物が
日々の手遊びを時に駄文で綴り
また戯れ絵で遊ぶ、泡沫の如き代物。

居住地が巣鴨近辺だった昭和50年代の二流私立大生。

 

まあ母校がお洒落や流行りとは割と縁遠いと言うか

校風自体よく言えば質実剛健、正直に言えば垢ぬけぬ

そういう学校だったからか渋谷原宿六本木なんぞ無縁(笑)

 

粋がって新宿で鯨カツ喰ってゴールデン街の隅行ったり

浅草までバスに乗り(笑)牛丼じゃない牛めし食って

煮込みの店でおっちゃんに混じってホッピーで一旦酔い

かなり回ってからふらふらと落成早々の神谷バー新館で

40度の電気ブランオールド往時200円台を呑む・・

食券買って給仕のお兄ちゃんが其れを取りに来るのが

莫迦な大学生には妙に気恥しくまた照れくさかったから

 

此処、素面では行けなかったんだ・・20過ぎの餓鬼には。

あと、夜のバイト先だった池袋・・西武の在った東口。

 

繁華街は繁華街なんだが妙に其の田舎くさい匂いと

ちょいとした危うさが浅草以上に感じられて

個人的には大好きな街だったような気がする。

 

一度ならずちびデブ連れて其れでも危なくなさそうな

女の子グループも行きそうな食い物系の呑み屋・・

其れこそバイト先のバニー姉ちゃんに教えてもらい通ったな。

 

独りの時は其れこそ人世横丁でスープ付き110円の

今考えても謎の炒飯出す呑み屋行ったり(爆)

ああ、一合100円の漢方薬並みに熱燗の産地不明酒出す

酒乱矯正所とか言う凄まじい名の居酒屋に行き

哲学科の同期と愚にも付かぬ阿呆陀羅教吹いてたっけ。

 

で、何故か池袋に行くと言うとあのちびデブは

何処で見つけて来たんだと失笑しそうな服装と言うか

得体のしれぬ無国籍なボディライン判るワンピースとか

竹の子でも怖気づきそうなビビッドな色のコーデとか

ファッション音痴の小生でも瞠目な恰好で現れたもんだが。

 

 

多分あれの脳内の池袋ってそういう街だったのかもなあ(笑)。

 

今では北口はイラン人や支那人のたまり場・租界に変わり

サンシャイン下から南はラブホとキャッチの巣窟になり

あの街が持ってたいい意味での猥雑さは消えたように思うが

あの昭和のバブル前・・少し寂びれた西口や東口の

其れほど高層じゃない古い都会のビルが並ぶ通りには

其れこそ古い日活映画のシーンのような東京が

まだ何となく存在してたような気がする・・

 

そう、田舎もんの餓鬼なりに悪ぶってみたくなるような

人肌の匂いのする都会の猥雑さと怖さを持つ夜の街が。

 

♪責めないわ、責めないわぁ・・

どうせ気まぐれ東京の 夜の池袋・・・♪